*ロバート・A・ハインラインのSF小説に「夏への扉」という傑作があり
ましたね。
いよいよ6月も終わりに近づいた本日は28日の月曜日。
こんにちは!あなたの心を希望へ繫ぐ!<運命の調律師・
占術家の天恍>です。
*2021年令和3年も半年が過ぎようとしていますが、皆さまの<今年
前半>はいかがでしたでしょうか。
成果の出た方は好調をキープして、良くなかった方はその<運勢
>の対処法に我々<占術家>をご利用くださいませ。
*ご自分の<運勢>を知って物事に対処していくのは大切なことで
す。雨が降ったら雨対策をし、台風が接近していると言えば用心する
ように、例えご自分の<運勢>がイマイチでない状態の時でも、前述
のように<対処法>をとっていけば、それが後々の<開運>へと繋
がっていきます。
◎さて今月も幾本もの映画と本を読んだ天恍ですが、特に心に残った
小説をピック・アップしてみました。
とり上げた作品1冊目は上記の「百貨の魔法」。著者:村山早紀。
天恍が小学生低学年を過ごした南千住から、後亀有へと移住した
高校生くらいまで百貨店=デパートは煌びやかで、現在のテーマ・
パークのような存在でした。
ただ物を買うだけではなく、屋上には<ミニ遊園地>があり、<ミニ
ミニ動物園>もありました。
お出かけをしてお買い物をして、上方にあるレストラン街で食事をし
て<優雅>な気分に浸る。
私事ながら天恍は浅草・松屋デパートの屋上で、当時のゴールデ
ン・ カップル吉永小百合さんと浜田光夫さんの「泥だらけの純情」の
屋上での撮影現場に居合わせたことがあり、暫くの間家族ともども
見物していた思い出rがあります。
特に天恍はお中元なら<三越・高島屋>で、という季節商品全盛
の時代に育った団塊の世代なので、子どもの頃は浅草松屋デパート
でお買い物をして、浅草寺に詣でて、六区の演劇界わいで映画、舞
台を観る、というのが家族のお楽しみ定番コースでした。
現在は大分前から百貨店業界は斜陽と、陰ながらに囁かれて久
しいですが、この物語ではその昔懐かしいところと現在の立ち位置を
上手に組み合わせていて、ほのぼのと読める読後感の暖かい小説
です。
改めて百貨店とは物を売るだけでなく<夢>を売る場所なんだと、
その原点の心意気を知らされました。
*2冊目は葉室麟さんの「嵯峨野花譜」。
<華道>に並々ならぬ才能を示す<少年僧>というテーマに心惹か
れました。
それに天恍の好きな京都、しかも大覚寺がメイン舞台との触れ込
みなので、即購入。大当たり、でした。
それぞれに<人生のテーマ>をもった難しい課題を出されて、それ
に応えていく物語なのですが、久々に心地よく、納得のいく小説を読
み終えた感じでした。読後感が清々しい。読んで良かった、と思えた
貴重な1冊。
◎<天恍>7月の鑑定予定!
◎<占法>=九星気学、算命学、タロット、手相、イーチン・タロット、
アセンション・カード、ルノルマン・カード、数秘術、ルノル
マン・カード、オラクル・カード他。
◎<火曜日>=6月29日、7月6
日、13日、20日、27日。
「千葉そごう」9階。
◎場所=JR総武線&京成線「千葉」駅。中央口下車。徒歩1分。
◎℡案内=043-244-3657
◎<水曜日>=6月30日、7月7
日、14日、21日、28日。
「アルカキット錦糸町」10階。
◎場所=JR総武線&半蔵門線「錦糸町」駅。北口下車。徒歩1分。
◎℡案内=03-5608-6701
◎<木曜日>7月1日、8日、15
日、22日、29日。
「スカイプラザ柏」地下1階。
◎場所=JR常磐線&アーバンパークライン「柏」駅。東口下車。徒歩
1分。
◎℡案内=04-7164-7413
◎<土曜日>=7月3日、10日、
17日、24日、31日。
「東武百貨店船橋店」本館3階。
◎場所=JR総武線&京成線「船橋」駅。北口下車。徒歩1分。
◎℡案内=047-426-3670
◎いずれも<開運館E&E>のブースで感染対策を万全にして、皆さ
まのご来館をお待ちしております。尚、℡ご予約いただけますと、お
時間の無駄なく鑑定をお受けできます。
☆あなたの心に虹を架ける鑑定師
◎<月恍>7月の鑑定予定!
☆<占法>=タロット、手相、アセンション・カード、ルノルマン・カード
数秘術、オラクル・カード他。
◎<月曜日>=7月5日、12日、
19日、26日。
「スカイプラザ柏」地下1階。
◎場所=JR常磐線&アーバンパークライン「柏」駅。東口下車。徒歩
1分。
◎℡案内=04-7164-7413
◎<土曜日>=7月3日、10日、
17日、24日、31日。
「アルカキット錦糸町」10階。
◎場所=JR総武線&半蔵門線「錦糸町」駅。北口下車。徒歩1分。
◎℡案内=03-5608-6701
☆いずれも<開運館E&E>のブースで感染対策万全にして、皆さま
のご来館をお待ちしております。尚、℡ご予約いただけますと、お時
間の無駄なく鑑定をお受けできます。
◎<木曜日>=7月1日、8日、
15日、22日、29日。
<アクロスモール新鎌ヶ谷店>2階
「占い館フロンティア」
◎場所=新京成&アーバンパークライン「新鎌ヶ谷」駅。下車正面。
徒歩1分。
◎℡案内&予約=03-3268-5521
◎営業時間=am11:00~pm20:00
◎感染対策を万全にしてお待ちしております。
伝奇時代小説:第120回・著/天恍
「そして小次郎の想い」
<佐々木小次郎/京都・波浪編>
小次郎は<糺の森>の深奥で、独り長太刀、小太刀の稽古をしながら、無想のうちにもかつての勢源との激烈な稽古をしていた<少年時代>を想い出していた。
今となっては懐かしい、というか。
よくあの頃<俺は折れなかった>ものだ。崩れなかったというか、不思議な思いではあるが、それはあの苛烈すぎるほど苛烈な中にも、大師匠となる富田勢源の<愛情>が奥懐にあったからだ、と思う。
雨の日も風の日も、暑熱の日も、雪の日も、野分の日も、師・富田
勢源は<勝負>は時と場所を選ばない、として365日一日たりとも稽古を休む日が無かった。
思えば自分は子どもであったとしても、師・勢源は六十路半ばを過ぎた老体であったはずだ。なのに、あの迫力。身を惜しまない稽古。
ひととおりの<巌流>鍛錬稽古が終わると、小次郎は師の住まう越前の方角に向かって頭(こうべ)を垂れた。
明日からは京八流と称される、近辺の道場、鞍馬流、京流、義経流、
中条流の各道場を回り、後にここ(京)を旅立とう、と心に決めた小次郎であった。
それから十日余り後。
河原町今出川のとある鄙びた一善飯し屋に、蓬髪猛々しく黒の羽織、裁っつけ袴を身に纏った、敏捷そうな気配の男が暖簾をくぐった。
「親父、飯しをくれ」
悪人ではないがどこか<獣>のように油断ならない雰囲気の浪人だと、親父は気を引き締めた。
干し魚を焼いたものと香の物、味噌汁を盆に乗せて出す。
外見は年齢不詳に見えるが陽に焼けて逞しい。眼が異様に鋭く、仁王のような精気を周囲に放っていた。
が、飯の喰いっぷりは餓鬼のようでいて、見ていて気持ちがいい。
ひととおり済ませたあと、出した白湯を飲みながらよく透る低く渋い声で、聞いてきた。
「親父。京で評判の吉岡はどうだね?」
「ご浪人様は武者修行の方でごぜえやすか」
「ま、そんなものだ。美作出身の田舎者でね。天下に名高い吉岡様の門を叩いてみるかと、そんなところさ」
「へえ、そりゃもう。京都の吉岡様はお公家にも贔屓にされている憲法さまの時代からのお武家ですから、今の二代目の清十郎様にしても威勢は凄いものがありやす。
ご浪人様。よほど腕に自信がないと、吉岡様はおよしになった方がよろしいかと」
「そうかい。俺はそんなに弱そうに見えるか」
「いやいやそういうわけでは。毎度、いろいろな方が吉岡様の門を叩きに見えますが、皆すごすごと帰られる方が多いもので、何ね、年寄りの戯言ですよ。お気になさらないで下さいまし。」
「吉岡道場とは噂にたがわず、そんなに凄いのか」
「へぇ。そう言えば吉岡様に近頃客人として滞在している佐々木小次郎という方のお噂も耳にしやすよ」
「何、佐々木小次郎?」
「吉岡様も一目置く、なんでも物凄い使い手のお方だそうで、昨今、この辺りにある<京八流>と謳われるあちこちの道場へ顔を出し、そりゃもう負けなしの凄まじい剣法の持ち主とか。皆さま驚嘆しておられます。吉岡様の客人でもいらっしゃるし、皆さま下手に逆恨みをして痛い目に合わせてやろう、など不心得も出来ず頭を抱えておられるとか」
あの峠道で暴漢に襲われていた旅の一座に加勢していた、凄まじい太刀捌きを見せていたあやつか? 確か佐々木小次郎と名乗っていたような。それにあのとき吉岡伝七郎も加勢に加わってきていたが。
間間違いあるまい。なるほど。伝七郎に同道されて参っておったか。
ふむ、これは吉岡を訪ねるのは、急かずに様子を見てからといたそう。今はあやつとは、まだ相対したくないものよ。
武蔵はひとりごちると、
「親父、世話になった」
悠々と酒めしののれんをくぐった。
そして「今少し、他の道場見物をいたしてから、吉岡を訪ねるか」
不敵な笑いを顔に刻んで、何処ともなく歩み去った。
皆さま、息災にしてお元気でいらっしゃいますでしょうか。
実は天恍。昨日このブログを半ばまで書き終えたところで<下書き保存>にしました。
ところが、再開し始めたとき<保存>にした筈の書き終えた文章が復活せず、愕然としました。
好投してきた投手が9回裏に一発逆転のホームランを打たれて、気持ちがプッツリ切れるという心境を味わいました(笑)。
なんとか気を持ち直して本日にいたっています。
いろいろな日、いろいろな時がありますがポジティブ・シンキング。前向きに気持ちを奮い立たせた本日の天恍です。
また次回、お会いしましょう!