本願寺教団の発展 | テンカス・気まぐれ1人旅

テンカス・気まぐれ1人旅

城をはじめ、名所、旧跡巡りが好きです。
最近は歴史にも興味があり、いろいろ調べ
気になった所をまとめ載せていきます。
よかったら覗いてみてください。

本願寺教団の発展と蓮如


一向宗の意味であるが、

一向宗とは真宗の諸派のうち、

本願寺派のことを戦国時代の

一般の人々が呼んだ呼び名だある。


真宗はその派のいかんを問わず、

親鸞を開祖と仰ぐ

宗教団体のことである。


真宗は、鎌倉時代初期以来、室町・

戦国時代にいたるまでに、

農民たちの間に広く信仰されていた

宗教である。


その説くところは、弥陀の本願を

心から信じ、南無阿弥陀仏の

念仏を唱えれば、すべての人が

救われる。しかも、煩悩具足の

悪人こそ救われると説く。


念仏によって救いが決まった人々は、

この世においては、仏と同じような

幸福な生活が送れる、

つまり無碍(むげ)の一道の人生が約束され、

死ねば極楽浄土において永遠の幸福な

生活を送ることができると説いている。


では、このような救いを説く真宗は

戦国時代までにどのような発展を

遂げたのであろうか。

真宗を受け入れる条件を備えた

農民は、むしろ近畿、北陸、東海などの

地方の農民であった。

言いかえれば、惣村を生みだす力を

持った農民たちである。


真宗発展の分布図がそれを

如実に物語っている。

真宗の発展した時期と地域は、

惣村の形成の時期と地域と

全く重なり合っているのである。


真宗が大幅な発展を生みだしたのは、

時期的にいえば、鎌倉時代末期

からであり、地域的には近畿、

北陸、東海の諸地方である。


これらの時期に、これらの地方の農民は、

一方では活発に土一揆によって自分たちの

村の生活を守り抜こうとして戦っていた

惣村の農民であった。














日本の歴史・室町幕府

(研秀出版/一向一揆・笠原一男氏執筆)ヨリ