cswsてんかんの娘の成長記録です。

自閉症スペクトラム&IQ78(境界知能)&緘黙

のため支援級(小学4年生)在籍中。

2023.1月 IQ75 療育手帳B2取得


ある日の出来事です。


いつも通り出勤し

裏口の玄関を暗証番号で開け、靴を内履きに履き替えようとすると靴がない。


あれ?と思った瞬間に

私の目の前にあった光景はなんと!!!


職員の靴がずらーーっと並べられている笑い泣き笑

写真撮ったけど流石に載せられないニヤニヤ


黙々と靴を選び、並べ続ける利用者の姿とそれを見守る職員の姿がありました。


驚く私に気付いて

職員が事の経緯を教えてくれました。


朝方癇癪を起こし、玄関前のやや暗い場所に居たがった。様子見はしつつ一人でクールダウンをさせていたら、靴を並べ始めた。(←まだ人の声は届いていなさそう)


なるほどと思い、とりあえず事務所に行って荷物を置きに向かいました。

日勤の職員は皆、靴を履けていなくてまた笑った笑い


靴並べはなかなかの大作で

止めさせるのはなんとなく惜しいんですが、

ずっと靴下のまま歩くわけにはいかないのでまた様子を伺いに行きます。


先ほどは私の存在に気付けないくらい、険しい顔で並べていましたが、今度は私に気付いて『おはよう。』と挨拶をしてくれました。


そして『いっしょにあそぼう(靴で笑い)』とにこにこと誘われました。


「あれ?靴は遊ぶものだっけ?」


と聞くと「ならべるの」と引かない利用者。

(↑そしてまた興奮しそうになる…)


もともと落ち着くためのアイテムとして

並べる用のおもちゃを持ち物として持たされていました。


持参していたアイテムを見せて


「自分のお部屋でなら並べて遊んでも良いよ。」


というと、あっさりと理解してくれます。


そして、「一緒に靴を元に戻そう。」と声を掛けると、下駄箱に番号や名前が書いているわけではないまっさらな靴箱の中に迷うこともなく、一つも間違えず現状に戻していました。


おそらく、普段出し入れしている様子を直接みる機会はないと思うので、出した時に覚えたんだと思います。


身辺自立ができない程の重度の知的障害があっても、ある部分では健常者ですらなかなかできない力を発揮することがしばしばあります。


そういった場面に出会すと

純粋に感心してしまうニヤニヤ


自宅から持たされていた安心グッズがあることに気付いてからは『並べて良いのはお部屋だけ』の約束を守り、靴や別の物を並べることはなくなりました。


『並べる』行為がストレス解消になるのなら

並べる行為自体をやめさせる必要はないと思うんですよね。


ただ自宅とは別の場所で

生活することを目指すのであれば、

並べても良い場所やアイテムを決めておく必要性があることを感じた出来事になりました。


最後まで読んで下さり、

ありがとうございましたおねがい