スーパーマンは、マントを翻し、軽やかに空へ飛び出した。
鮮やかな赤のマントが青空に眩しいほどのコントラストを描き、それはさながら赤い飛行機雲のようだった。
勧善懲悪を掲げた正義の味方として名を馳せた彼が実は、生まれ故郷では囚人の扱いであることは意外に知られていない。彼が地球上の人々を守っているのは、囚人としての懲役刑を受けているからなのだ――。
彼は生まれ故郷では悪名高い酒豪で知られていた。昼間は新聞記者として有能な男も、テキーラが入った途端にシリアスキラーに変貌する。残忍獰猛な性格が殺人欲求を抑えられなくなる。夜な夜な徘徊しては、残忍な殺害を繰り返していた。
手口はこうだ。ターゲットを拘束すると正座させる。太ももとふくらはぎの隙間には熱した金属棒を固定し、尻をつこうものなら体が焼けてしまう。
指先、目、鼻に針を通し激痛に喘ぐ様子をみて散々せせら笑った後は、頭を斧でかち割る。頭皮から全身の皮を剥いだ後は、火であぶってそれを食すのだ。ちょうど北京ダックのようにだ。
悪事が明るみとなり一度は牢獄に入れられたが、弱者を囲い込む術とその二面性が評価され、地球に送り込まれたのだ。その目的はむろん、地球人の保護。
彼等は地球人を食用として高い評価をしており、スーパーマンに飼育を任せたのであった。
スーパーマンも時々、試食が許されることがあり、それが彼の何よりの楽しみであった。
彼は検索エンジンで ターゲットを絞りこむ。そこのあなたも気をつけないと、クローラーに拾われ、スーパーマンにすべて剥ぎ取られることだろう。
ほらRUI、君のことだよ!
《カテゴリー:ホラー小説、恐怖小説、怖い話、恐い話》