【風鈴殺人事件―外伝】 | 相武万太郎オフィシャルブログ「六転び七転び八転びROCK。」(音楽、小説、酒)

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ベッキーがテレビに出てるとチャンネルを変えてしまう男が、好きな音楽や小説を語ったり書いたりらじばんだりしています。音楽は洋楽ロックメインだったが最近はハロプロ大好きです。特にANGERME。

ちりん。
ちりん。


まただ。隣の部屋から風鈴の音色が鳴り響いている。


暴風雨のなか、風鈴をつけっぱなしなんて、いい加減にしてほしい。窓に目を向けると、ショートヘアーの私の髪が怒髪のごとく、散りながら紅に光ってみえた。


ついに、私の堪忍袋の緒が切れた。もう我慢できない――。


私はのっそりとベッドから起き、隣ですやすや寝ている彼氏をまたぐと、押し入れをまさぐった。



確かに、それはあった。私はそれをおもむろに顔の前に差し出すと、窓の一点を見つめ、ひたすら待った。




きた。くるべき時がきた刹那、左手を降ると、闇のなか銀色に輝くハンドベルが軽やかな音とともに弾け飛んだ。


するとさっきまで鼾をかいていた彼氏がぱっちり目覚め、ベッド脇のギターを奏でだす。



ああっ、やっぱり音楽サイコー!




そう、私たちは音を聴くと体中が反応してしまう、音楽バカ。暴風雨のおかげで私たちは今日も寝不足だった。


だけどもお互いがオーディエンス、満足いくまで闇夜の演奏会は続くのだった。