サーゾ医師によれば、設備の整った病院でないと治療は難しく、また治療できたとしても治る見込みは薄いとのことだった。
オジーとシャロンは、カリフォルニアからワシントンまで交代で運転し、ランディを治してくれそうな病院に向かった。
ランディは、目に見えて体調が悪くなっていても、道中、オジーに発作がでそうになると身をよじって警告を発するのだった。
「ランディ、俺のことよりも自分のことを考えてくれ。俺にとってはそれが一番の薬なんだよ」
オジーは苦しそうなランディの背中を優しくさすった。
するとランディは、苦しさと安らぎとが入り混じった笑顔を2人に向けるのだった。
オジーとシャロンは、ランディに何とか良くなってもらいたい一心で、彼を引き受けてくれそうな病院を探し、今必死に運転していたが、
道中もランディの病状が悪化しているようで恐かった。
一刻も早く、病院に行かなければならない。
2人にとって、ワシントンはとてつもなく遠い都市だった。
(続く)
※本作品は、アメリカの実話を元にした小説です。