あなたは誰ですか?
ふぅん。奇妙な名前だね。
ぼくに何を聞きたいの?
何だかよくわからないけど、
ぼくの望みを知りたいのかな?
そりゃあ、今いちばん関心あるのは、食べ物かな。
食べられるなら、なんでもいーよ。
ゼイタクは敵だ!なんてね。
ぼくはいいから、海の向こうでがんばってるお兄ちゃんに、
少しでも元気に戦える食料を送っておくれよ。
えっ?キミにはそんな力はないの?
残念だな。
でも、もし、それでも、
まだ願いがかなうなら、
母さんが握ってくれた塩のおむすびを、
食べたい。
白いお米をぎゅっと握る瞬間の、母さんの眉間が好きだったんだ。
母さんに会いたい。
戦争のせいで、母さんはいなくなってしまった。
ぼくもそろそろ動けなくなってきたみたい。
寒気がとまらないよ。
母さん。助けて。
でも、キミのいうようにこのまま目を閉じたら、
母さんに会えるかな。
それなら、おにぎりもいらないよ。
ありがとう。さいごに楽しい夢をみさせてくれて。