小説【ソルジャー・オブ・フォーチュン】第4話 | 相武万太郎オフィシャルブログ「六転び七転び八転びROCK。」(音楽、小説、酒)

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ベッキーがテレビに出てるとチャンネルを変えてしまう男が、好きな音楽や小説を語ったり書いたりらじばんだりしています。音楽は洋楽ロックメインだったが最近はハロプロ大好きです。特にANGERME。

幼少に生き別れた我が子が…まさか紫関亜弓だなんて。


我が子に恋愛感情を抱くなんて、そんなバカな。



言われれば面影がないわけでもないが、
本名を忌み嫌ったあの子が隠した理由は何故だろう。



私がまだ三十代前半の年齢で、時が止まったままの理由と関係があると知ったのは、
亜弓がLoverをお供えしながら、私に対する贖罪が聞こえたからだった。



「父さんを殺した私を許してください」





そうだった。
私はすでに、死んでいる。



実の娘の無邪気な悪戯が私の命を奪った。



亜弓は私からの呪縛から逃れようと、懸命に祈っていたのだ。



私の好物だった餃子を備えるために。




すべてを理解したとき、はじめてLoverが何故あれほど美味しいのか紐とけた。



私に対する想いがこめられていたのだ…




私に対する贖罪。

図らずも手に入れた名声を失うかもしれない恐怖。
私に対する愛情。



理解したうえで亜弓を見つめると、
棚の餃子を食べつづけた私が彼女を縛りつけているのだと感じた。




私はどうしたいのか、答えは決まっていた。



亜弓の作るLoverを広めるのだ。



この味を理解するには…








しかないだろう。