はじめは、
どうにでもなれ、
そんな気持ち。
空腹だし生理前だし何より睡眠不足だしまともな思考回路なんてなかったから。
マンション屋上にある浄化槽に溜まった水が、
何故だかむき出しで、
飲めるようになっててね。
手を少し、浸けてみたの。
なんて、気持ちがほぐされるんだろ。
彼が飲む水に、浸れているという考えに、あたしはゾクゾクした。
水面にあたしの顔が揺れている。
彼に包まれている感じ。
呼吸なんて必要ない。
月の光があたしを優しく輝かせてくれる。
くぐもった外界の雑音、
ゆったりと、でもしっかりとした心臓の音。
彼の優しい声。
あたしは、
水の中で彼の腕に包まれて、時を超えて眠ってしまったの。