男のおりんに対する情熱は高まる一方、
遊女であるおりんが他の客と交わることの嫉妬も抑えきれなくなりました。
ついに男はおりんに詰め寄ります「わしだけを愛してくれ。わしの気持ちを知っているだろう」
おりんも苦しげにこたえます「私だけを愛してて下さるのなら、指切りでお応えいたします」
男のぎらついた情念は、おりんのすべてを飲み込みたい一心で、
指切りに応じることにしたのです。
翌日はしとしと雨が降っておりました。
男が縁側で憂い気に空を見上げていると、おりんから届け物が届きました。
中は開けなくても分かっていました。
男はしばしそれを愛おしげに眺めたのち、火にあぶって食したのです。
骨の、髄まで。