私の通学していた小学校には、プールがなかった。
そこで夏のプール教室は、歩いて1時間ほどの
町民プールへ、先生に引率され、泳ぎに
行っていた。ちょっとした遠足である。
気温の高い暑い夏の日、歩いてプールに行くのは
汗だくで、しんどかった。
でも、プールに入ってしまえば、ひんやりと
気持ちいい。
歩いて行く途中、1本の木があった。
それは、その頃読んだ絵本で、
「かたあしだちょうのエルフ」の木によく似ていた。
エルフは、強くて、優しくて、ちょっぴり悲しい
お話で、ずっと心に残っていた。
その木の前を通る度、エルフのことを考えていた。
何かあると、あのエルフの木を思い出し、
勇気をもらい、頑張ろうと思った小学時代だった。
半世紀も過ぎているので、どの木がエルフの木か
わからなくなってしまった。(笑)
もはや、ただの、りんごの木。
皆さんの子供の頃にも、心に残っている絵本が
きっとあると思います。
書店で、手に取ってみてはいかがでしょうか。
きっとあの頃のキラキラを思い出すはず・・・。