チョークストライプのスリーピース・スーツ | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

今回は、冬シーズンには無くてはならないド定番素材「チョークストライプ」で作製したスリーピース・スーツ2着の紹介です。

 

沖縄付近に約1週間停滞して被害を拡大させた台風6号がゆっくり北上し、昨日は九州各地で線状降水帯が発生し、記録的な大雨となり、またも被害を拡大させてしまいました。

東京都心では、一昨日で猛暑日17日と記録更新中で過去に経験したことのない猛暑が続いていて、先週の中頃からは台風6号の影響で大気不安定で急な雨が多く35度に達していなくても、空気がかなり湿っているため、少し動くと汗が噴き出すような状況が続いている中、一昨日に台風7号が発生し、ゆっくり進み週末には暴風域を伴い小笠原諸島に接近、その後、東海地方付近に上陸と、来週のお盆休みの天気が大荒れになりそうで心配です。

 

上のダブルブレスト・スリーピースをお借りした方は、昨年の秋冬シーズンに「グレンチェックのジャケット」「カシミヤのダブルブレスト・ブレザー」2着を協力していただいいて、その時にも書いていますが、2004年から天神山流”でしつこく提案し続けている、クラシックでエレガントな拘りコレクションを、毎シーズン小物も含めトータルで加えられ既に作るものが無くなってきている中で、更にトロフェオカシミヤの「フェザントアイ」のジャケットも加えていただき昨年秋冬は3着と、私と同じで作りたい病が悪化しつつ、今年の2月には春夏シーズンへと進んでいただきながら、秋冬生地も2月からの生地の値上がりがきっかけとなり早々と作っていただくことになりました。

 

下のシングル・スリーピースをお借りした方は、昨年の秋冬シーズンは「グレンチェックのスリーピース」を協力していただいていて、その時にも書いていますが、2020年の春から続いていた“コロナ過”の影響で遠方より来店できず、一昨年まではシーズン始まりと共に新着の生地ブックをお送りして選んでいただいていたのですが、その後はブログやインスタグラムを参考にしてのおすすめ生地など、メールや電話連絡にて紹介しながら、「カシミヤのポロコート」「ウインドウペインのジャケット」と、私と同じで作りたい病が悪化しつつ、春夏シーズンへと進む前の1月に、上の方と同じで2月からの生地の値上がりがきっかけとなり早々と作っていただくことになりました。

 

この素材は、「フランネル」では元祖的な存在と言える英国きっての老舗ミル“FOX BROTHERS”社の、「HERITAGE FLANNEL」重さ480/510gと、世界的な軽量化及びカジュアル化傾向の強い近年では貴重な「紡毛フランネル」コレクションで、更には最近極端に種類が少なくなってしまった、白墨(チョーク)で線を引いたような擦れ具合が魅力的な「チョークストライプ」は、天神山流”でしつこく提案し続けている身も心も温まる冬の“正統派スタイルの着こなし”には欠かせないド定番素材ではないでしょうか。

 

ダブルブレストのモデルは、弊店では一番クラシックな衿幅が広くゴージラインが低めの「RCSZ」(ローマンクラシック)を使い、ダブルブレスト6ツ釦2ツ掛け、チェンジポケットを付けてサイドベンツにして、“白井さん流”にダブルでもウエストコートを加え、トラウザースはクラシックにリバースの2プリーツで、釦フロント、サイドアジャスター脇尾錠付き、ブレイシーズボタンを付けて、ジャケットとウエストコートの釦ホールは拘りの「ハンドメイド仕様」で仕上げています。

 

シングルブレストのモデルは、弊店では一番スタンダードな「RESZ」(ローマンイングリッシュ)を使い、この方のスタイルになっているピークドラペルのシングル3ツ釦段返り、チェンジポケットを付けてサイドベンツにして、クラシックな襟付きのウエストコートを加え、トラウザースはスタンダードに2プリーツにしています。

 

ダブルブレストのコーディネイトは、ストライプのラウンドカラー・クレリックシャツに、“天神山オリジナル”で別注した小紋プリントの蝶タイを締めて、ウール&シルクのポケットチーフをスクエアーに飾り、靴は“天神山オリジナル”で作製した濃茶スエードのフルブローグで決まりですね。

 

シングルブレストのコーディネイトは、クレリックのラウンド・イングリッシュタブカラーシャツに、水玉のジャカードタイを締めて、ペーズリーのポケットチーフをスクエアーに飾り、靴は“天神山オリジナル”で作製した濃茶スエードのフルブローグで決まりですね。

 

このFOX BROTHERS”社の、今シーズンの価格はスリーピースで¥300,000となり、今年の1月中に早々と作られたお二人は約25%お得となりました。

 

 

下の写真の「紡毛フランネル」は、6月と7月にちょこっと紹介していますが、弊店親会社(生地商)が2023年秋冬シーズンより取り扱いをスタートさせた、イギリス“Savile Clifford”社の「紡毛フランネル」コレクションで、ハダースフィールドを拠点にイギリス特有の文化と技能を用いて作られるコレクションは、古き良き時代の伝統を守りながらも毎年斬新なコレクションを発表しています。

現在は“スキャバルグループ”の一員として確固たるポジションを得ていますが、近年では自社ブランドとしても安定した品質で評価を高めています。

 

幅広の「チョークストライプ」(上の写真)で、私自身のダークグレー色を含め4着を作製中で、先ほども書きましたが、世界的な軽量化及びカジュアル化傾向の強い近年では貴重な「紡毛フランネル」コレクションは、天神山流”でしつこく提案し続けている身も心も温まる冬の“正統派スタイルの着こなし”には欠かせないド定番素材で、価格高騰の“FOX BROTHERS”社と比べ“お値打ち価格”で本物を味わえますので、今シーズン一押し素材を試していただけたらと思っています。

 

 

 

明日8月11日(金)より18日(金)まで“夏季休暇”でお休みを頂戴いたしますので、来週17日(木)のブログはお休みさせていただきます。

次回のブログは、気持ちと身体をリフレッシュさせて24日(木)より「2023年秋冬商品」を一気にスタートさせていただきます。

 

 

 

<洋服のお直し&リフォームサービスのお知らせ>

一昨年6月より弊店“TENJINYAMA”の3Fに工房を開設いたしましたので、技術と服飾のプロフェッショナルにお気軽にご相談ください。

 

 

 

<店舗のご案内>

店舗住所:〒140-0004 東京都品川区南品川 5-8-21 

電話番号:03-6228-7321 

FAX:03-5479-8077 

メールアドレス:tenjinyama@kogaya.co.jp

HP:http://www.tenjinyama.jp/

定休日:日曜日・月曜日・祝日

営業時間:10:00~18:00

※密集を避けるため、ご予約制とさせていただきます。

 ご来店の際は、前日までにご予約いただけると助かります。

 

8月11日(金、祝)~18日(金、夏季休暇)、20日(日)、21日(月)、27日(日)、28日(月)、9月3日(日)、4日(月)、10日(日)、11日(月)、17日(日)、18日(月、祝)、23日(土、祝)、24日(日)、25日(月)はお休みさせていただきます。

 

 

※最寄駅は京急青物横丁より徒歩2分、JR大井町より徒歩10分です。

 京急青物横丁駅からは、改札出て大井町方面の歩道橋を渡り、左階段を降りて、20mで最初の曲がり角右折、突き当り左折、少し進み右手角に赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着

 JR大井町駅からは、横浜からは一番前、東京からは一番後ろの車両に乗り、東出口改札を出て左に20mほど進み、左折してすずらん通りを抜け、ゼームス坂を進み下りかけた、右手の高級マンションを越えたところ右折し遊歩道を進み階段を降りて、右手に坂を下って突き当り左折、突き当り左折で少し進んで赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着

 

※建物脇に駐車場もございます。

お車でのお越しは、横浜方面から第一京浜(国道15号線)の青物横丁交差点を越え、角のりそな銀行脇の道左折、突き当り左折、細い道を直進してまもなく右手に赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着

 東京方面から第一京浜(国道15号線)の品川駅を越え蒲田方面に進み、山手通りを越えて信号1個目の「南品川4丁目」の交差点を右折、道なりに進み信号2個目の「南品川5丁目西」で左折、すぐの細い道を右折、道なりに250mほど進んだ左手に赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着