今回は、「サマーツイード」素材の「千鳥格子」で作製したピンチバック・ジャケットの紹介です。
晴れが3日と続かない春から、今週は湿度が低くカラッとした清々しい晴れの日が続き、昨日は東京都心で今年初の夏日となり、今週の天気予報を確認しながら先週末には夏物へと衣替えをして、まずは「リネン混」のジャケットから着始め、本日は「アイリッシュリネン」のスーツでと、私の服装は早くも夏シーズンへと移行し始めました。
このジャケットは、作りたい病が治まらない私が選んだ今シーズンの1着で、ここ何年か意識してジャケットを増やし続けている中で、素材の種類が豊富な秋冬シーズンとは異なり気持ちの乗らない春夏ですが、昨年は春先と秋口用に「グレンチェックのジャケット」を作っているので、今シーズンは以前より気になっていた「サマーツイード」の「千鳥格子」で、スポーティーな「ピンチバック」モデルを加えることにしました。
この素材は、スコットランドの生地メーカー“ROBERT NOBLE”社が得意とする、重さ270gのシルク55%&リネン45%混紡の「サマーツイード」で、絶妙な配色とバランスの良い大きさの「千鳥格子」柄は、ピンチバック・ジャケットに相性が良く、気分を高めてくれ優れものの素材ではないでしょうか。
モデルは、弊社で一番スタンダードな「REZS」を使い、シングル3ツ釦段返り、ピンタック入りの4パットポケット、背ベルトを付けたインバーテッドプリーツのピンチバック、センターベントで、7mmの総片返しステッチを施しています。
「ピンチバック」は、スーツスタイルのベースがほぼ完成し、紳士服飾の世界も一気に華開いた時代1930年代に多くみられたモデルで、ゴルフやハンティング等の粋な大人のスポーツシーンにおいて、動きやすさを意識した結果出来上がった仕様です。
今回のコーディネイトは、ブルーのオックスフォードのボタンダウンシャツに、ストライプのレップタイを締めて、ペーズリーのポケットチーフをスクエアーに飾り、同時に作った「アイリッシュリネン」と、トロピカルのスラックスを合わせ、靴は“天神山オリジナル”で作製したスエード・タッセルで決まりですね。
いきなり暖かくなったので、まずはグレーのスラックスに合わせ着替えて帰ることにしましたが、前回「ツイード・ピンチェック」(下の写真)で作ってから12年ぶりとなった「ピンチバック」モデルは、背中がインバーテッドプリーツになっているせいもあり動きやすく、更には4ポケットでカジュアルな気分も味わえ、春夏シーズンでは久しぶりにお気に入りの1着となりました。
近年のカジュアル傾向が進んでいる中で、“天神山流”でしつこく提案し続けているクラシックでエレガントな正統派のカジュアルスタイルには、欠かせない「ピンチバック」モデルのジャケットを、粋な大人のカジュアルウエアーとして多くの方に試していただきたいと思っているところです。
<洋服のお直し&リフォームサービスのお知らせ>
6月より弊店“TENJINYAMA”の3Fに工房を開設いたしましたので、技術と服飾のプロフェッショナルにお気軽にご相談ください。
<店舗のご案内>
店舗住所:〒140-0004 東京都品川区南品川 5-8-21
電話番号:03-6228-7321
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HP:http://www.tenjinyama.jp/
定休日:日曜日・月曜日・祝日
営業時間:10:00~18:00
※密集を避けるため、ご予約制とさせていただきます。
4月25日(日)26日(月)、29日(木、祝)、5月2日(日)~5日(水、ゴールデンウィーク)、9日(日)、10日(月)、16日(日)、17日(月)、23日(日)24日(月)、30日(日)、31日(月)はお休みさせていただきます。
※最寄駅は京急青物横丁より徒歩3分、JR大井町より徒歩10分です。
京急青物横丁駅からは、改札出て大井町方面の歩道橋を渡り、左階段を降りて、20mで最初の曲がり角右折、突き当り左折、少し進み右手角に赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着
JR大井町駅からは、横浜からは一番前、東京からは一番後ろの車両に乗り、東出口改札を出て左に20mほど進み、左折してすずらん通りを抜け、ゼームス坂を下り、右手の高級マンションを越えたところ右折し遊歩道を進み階段を降りて、右手に坂を下って突き当り左折、突き当り左折で少し進んで赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着
※建物脇に駐車場もございます。
お車でのお越しは、横浜方面から青物横丁交差点を越え、角のりそな銀行脇の道左折、突き当り左折、直進してまもなく右手に赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着