今回は、“天神山オリジナル”で作製した一番手間のかかる4重折り込み「Uチップ+ウイング飾り」モデルの5年ぶり3回目の紹介です。
昨日からは今季最強の寒気が流れ込み北日本の日本海側では大雪が続き、東京都心でも最低気温が0度と真冬並みの身体の芯まで凍えるような厳しい寒さの中、先週末から「ソフト帽」をお初で被り、「大判シルクストール」を巻いて、「ペッカリーの手袋」をはめて、“天神山流”でしつこく提案し続けているクラシックでエレガントな「ポロコート」の着こなしを、私自身の還暦越えを機にやっとのことで挑戦することが出来ました。
このスペシャルモデルの靴は、5年前(https://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/53476090.html)にも書いていますが、私が“信濃屋”在籍中の1986年にイタリアで毎年2回開催される“PITTI UOMO”にて、“SILVANO LATTANZI”社製を日本で一番最初に注文した思い出深いモデル「ANTIQUE」(アンティーク)(http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/48169705.html)をベースに作製したものです。
“天神山オリジナルシューズ”の特徴での一つで、甲の縫い目を手間のかかる「リボルターテ」(革の切り目を薄く梳いて内側に織り込んで縫う)仕様が、このモデルはレースの脇飾りまで数えると4重になっていて、製甲から底付までの工程を一つの工房で手掛ける靴職人の生まれ持った技術とセンスがなければ完成できない、まさに工芸品と言える出来栄えです。
甲革は、安定した品質で評価の高いフランスの有名タンナー“ANNONEY”社の限りなく黒に近い濃茶のスムースレザーを使用して、外鳩目と白のハンドステッチが色気漂う「ハンドソーンウエルテッド製法」の「九分半仕立て」で作製しています。
私自身もいつかはこの工芸品に挑戦したいと思いつつ、近年はジャケットを増やして行こうとしているのに伴って、相変わらず手入れの簡単なスエード素材を使った「モンクストラップ」など、スリップオンタイプに気持ちが傾いていますが、このモデルの出来上がりを久しぶりに見たら、いつも綺麗に磨き上げている“白井さん”を見習って、表革を増やしてコーディネイトの幅を広げなければと思っているところです。
弊店“TENJINYAMA”のHPが11月半ばに新しくなりましたのでお知らせいたします。
アドレスは今までと同じです。(http://www.tenjinyama.jp/)
今後は、大阪店と共によろしくお願いいたします。
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(銀座並木通り2丁目の角のビルで1Fの“J.FERRY MEN”が目印です)
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