暖冬から一転、先週末から今週にかけて今シーズン最強の“冬将軍”の影響を受けて、西日本を中心に大荒れの天気が続き沖縄本島に観測史上初の雪が降るなど、突然思い出したかのような真冬の寒さで、東京でも４日連続の氷点下を記録して異常な低温が続きつつ、昨日の日中は久しぶりに１３度まで気温が上昇しちょっとホッとしながら、「オーバーコート」本番の身も心も温まる真冬の“正統派スタイル”の着こなしを満喫しているところです。
このスリーピースをお借りした方は、前回紹介の「シルク＆カシミアのブレザー」に続き今シーズン５着目で、この方ならではの拘りコレクションを沢山ご協力していただいていて、前回も書きましたが、特注でペーズリー柄の裏地とダブル前のウエストコートが今シーズンから加わったことで、オーダー点数も更に増やしつつ、この方のお好みの目方のある“ヴィンテージ生地”に４年ぶりに出会い、冬シーズン最終間近の１着を作っていただくことになりました。
この素材は、今は無きフランス製“ＮＯＢＬＥＴ”社の“ヴィンテージ生地”ならではの、重さが４８０～５００ｇとスーツ生地では近年あまり見かけないガッチリとした目付けで、出来映えもさることながらダークブルーの絶妙な配色のストライプは、クラシックでエレガントな“正統派スタイル”の着こなしには相性の良い素材ではないでしょうか。
モデルは、この方の体型とイメージに合っている「ＬＢＳ」（ルチアーノバルベラ）を使い、ピークドラペルの３ツ釦段返り、スラントチェンジポケット付きのノーベントにして、見えませんがダブル前のウエストコートを加え、トラウザースもこの方のスタイルになっている裾幅広めでインバーテッドの２プリーツにして、ブレーシーズ釦を付けています。
今回のコーディネイトは、白抜きストライプのワイドカラーシャツに、気分だけでも春を意識した配色の小紋柄のプリントタイを締めて、ペーズリーのポケットチーフを華やかに飾り、靴は“古き良き時代のアメリカ靴”のフルブローグで決まりですね。
この方自身が４年前に、この“ヴィンテージ生地”の色違いのネイビーとチャコールのストライプで既に試されていて、その時はグレンチェック柄も含めあっという間に無くなってしまったスポット生地だったのですが、今回のこのストライプを含め２柄が最終で入荷しましたので、そろそろ春夏シーズンの新着が到着し始めるこの時期に、希少性の高い“ヴィンテージ生地”をお値打ち価格にてご提供致しますので、来冬用に加えられてはと思っているところです。
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