今回は、相変わらず種類が少なく感じる「キャメルヘア」素材で作製したダブルブレスト・ジャケットの紹介です。
“お盆休み”の1週間が過ぎても都心では厳しい暑さがおさまらず、昨日の朝の自転車通勤ではなぜかこの夏一番の汗を掻き、休暇でリフレッシュさせた中年の身体も夏バテ気味へと逆戻りしそうな中で、2014年秋冬シーズンの新着生地が続々と到着しているのに伴い生地見本を秋冬へと入れ替えをして、店内のディスプレイも早く秋冬へと変更しないといけないと思いながらも、暑すぎで秋冬シーズンへとスッキリ移行できない状態で、早く秋らしくなってくれることを願っているところです。
このジャケットをお借りした方は、前回紹介の「シャークスキンのスリーピース」も協力していただいていて、同時に作製したこの「キャメルヘア」のジャケットの出来上がりがあまりにも良かったので、2回連続でお借りすることになりました。
この素材は、イタリアを代表する高級服地メーカー“Loro Piana”社の、重さ340gと軽めのジャケット用に適した「ベビーキャメル」で、カシミア素材のキャメル色は種類が豊富にあるのに、なぜかほとんど見かけない素材となってしまっている中で、「キャメルヘア」ならではの素朴で独特の風合いは、私自身も含めて是非とも試してみたい“トラディショナルスタイル”には欠かせない素材ではないでしょうか。
実を言うと、この素材は7月24日のブログで“お値打ち価格コレクション”第一弾として紹介して、あっという間に3着分が無くなってしまいましたが、秋冬シーズンの生地コレクションを見てみると、唯一イタリア製生地マーチャント“DRAPERS”社の生地ブックの中に、ほぼ同じ360gの「ベビーキャメル」を見つけたので紹介させていただくことにしました。
モデルは、弊社が扱っているモデルの中で一番クラシックなゴージラインが低く幅広の襟が特徴の「RCSZ」(ローマンクラシック)を使い、ダブルブレスト4ツ釦2ツ掛け、3パッチポケットのサイドベンツにして、スポーティーに7mmステッチを入れてホーン釦を付けています。
今回のコーディネイトは、オックスフォードのボタンダウンシャツに、私のお気に入りタータンチェックのウールタイを締めて、ペーズリーのポケットチーフをパフで飾り、グレーフランネルのスラックスを合わせ、靴は「古き良き時代のアメリカ靴」“NETTLETON”社のグレインレザーのロングウイングチップでいかがですか。
先ほども書きましたが、まだ私自身も「キャメルヘア」素材のジャケットを試し損ねているところで、昨年の秋冬シーズンにカシミア100%のキャメル色の“ヴィンテージ生地コレクション”を紹介してから無性に欲しくなり生地を探したけど出会えず、今回やっと出会えたのですがお客様優先ということで断念した次第ですが、出来上がりを見ているとまたムラムラとしてきて、来シーズンまでには絶対に作ろうと思っているところです。
弊店“TENJINYAMA”のHPが更新できない為、銀座2丁目の新店舗の住所と休業日のお知らせをこちらでさせていただきます。
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(銀座並木通り2丁目の角のビルで1Fの“J.FERRY MEN”が目印です)
TEL 03-6228-7321
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営業時間 10:30 ~ 19:00
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