今回は、秋口と春先のシーズンのスタートには欠かせない定番素材「シャークスキン」で作製したスリーピース・スーツの紹介です。
梅雨明けから2週間が過ぎ寝苦しい夜と猛烈に暑い日がずーっと続いていて、一昨日は都心でも36度越えのこの夏一番の暑さを記録して、暑がりで異常な汗かきの私は冷房が効きすぎの店内でもちょっとだけしか上着を羽織れず、そんな中で秋冬の新着ブックが続々と到着し、私の大好きな「フランネル」や「ツイード」素材がいつも以上に多く感じながら、まずは来週の“お盆休み”を利用して避暑地にでも行って、夏バテ気味の中年の身体をリフレッシュさせて、休み明けからスタートする秋冬商戦に臨みたいと思っているところです。
このスリーピースをお借りした方は、2006年の秋に「ギャバジンのスリーピース」を作られてからのお付き合いで、“アンティーク時計”を提供してもらいながら一昨年の秋から1シーズン3着ずつとハイペースで作られていて、秋冬はフランネルやツイード素材で春夏は麻素材を中心に、グレンチェックやガンクラブチェックなど柄物が多くなってしまい、数は揃ってきていても普通に着れるものが不足気味の中で、前々から気になっていた「シャークスキン」素材を“エントリー価格”をきっかけにやっとの思いで作ることが出来ました。
この素材は、英国が誇る高級生地メーカー“William Halstead”社の、暑さの残る秋口には丁度良い重さ320gの「シャークスキン」で、まず1着目として試すには相応しいミディアムグレーの色は、シーズンスタートの気分を高めるコーディネイトもし易く、“天神山流”で提案し続けている正統派の“トラディショナル・スタイル”には欠かせない素材ではないでしょうか。
モデルは、弊社で一番スタンダードな「RESZ」を使い、シングル3ツ釦段返り、スラントチェンジポケット付のサイドベンツにして、クラシックに襟付きのウエストコードを加え、トラウザースはブレイシーズ釦を付けた1プリーツにしています。
今回のコーディネイトは、“正統派スタイル”を意識してホワイトピケのレギュラーカラーシャツに、私の大好きな2色のストライプタイを締めて、ペーズリーのポケットチーフをパフで飾り、靴は「古き良き時代のアメリカ靴」“JOHNSTON&MURPHY”社のフルブローグで決まりですね。
以前にも書いていますが、“トラディショナル・スタイル”には欠かせない大人のムード漂う「シャークスキン」は、私にとってはまだ寒さの残る春シーズンに活躍する素材ですが、一般的には洋服を着なくなった夏を除いた3シーズン用と言うことで、これからスタートする秋冬シーズンの生地サンプルに多く含まれていて、軽めの260gからしっかりとした打ち込みの400g超えまで種類が近年増えつつあるので、まだお持ちで無い方は勿論、既にお持ちの方も着る時期をイメージして重さを変えながら2~3色揃えられることをおすすめいたします。
来週8月10日(日)より17日(日)まで、「夏季休暇」でお休みを頂戴いたしますので、14日(木)のブログはお休みいたします。
次回のブログは、気持ちと身体をリフレッシュさせて8月21日(木)よりスタートさせていただきます。
弊店“TENJINYAMA”のHPが更新できない為、銀座2丁目の新店舗の住所と休業日のお知らせをこちらでさせていただきます。
〒104-0061 東京都中央区銀座2-4-1 銀楽ビルディング4F
(銀座並木通り2丁目の角のビルで1Fの“J.FERRY MEN”が目印です)
TEL 03-6228-7321
定休日 日曜日、祝日
営業時間 10:30 ~ 19:00
8月10日(日)~17日(日、夏季休暇)、24日(日)、31(日)をお休みさせていただきます。