スーパー180‘sのダブルブレスト | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、ちょっと贅沢な素材「スーパー180‘s」のストライプ柄で作製したダブルブレスト・スーツの紹介です。

勢力が衰えないまま日本列島を縦断し各地に大きな被害をもたらした “台風18号”の影響を受け、9月1回目の連休は身動きとれず、過ぎ去ってからは一段と朝晩の涼しさも増しつつ日中はカラッとした秋晴れが続きながら明日からの“お彼岸”へと突入し、異常な蒸し暑さの残暑もそろそろ終わってくれそうで、今週末の2回目の連休には、夏っぽい素材を仕舞いながら秋口用の「シャークスキン」「サージ」素材のスーツ&ブレザーへと、第一回目の衣替えをしようかと思っているところですが、暑がりで異常な汗かきの私ですし、“スーパークールビズ”は10月末までだし、このまま秋へとすんなり移行してくれないでしょうから、10月の2週目の連休が衣替えのグッドタイミングになりそうです。

このスーツをお借りした方は、弊店“TENJINYAMA”が銀座2丁目に移転した3月にこのブログを見て来店され、店頭に飾ってあった私が作った「アイリッシュリネン」を気に入っていただき、同じ色のダークブルーで同じモデルのシングル・ピークドラペルで作られて、何回か試しながら「ハンドメイド仕様」のより立体的な雰囲気と着心地に納得され、次に冬用の「グレーフランネル」を作ろうかと下見にいらした時に、在庫限りで超お値打ち価格の「スーパー180‘s」をお見せして、秋口にすぐ使えるし無難なストライプのネイビーだしと引き込まれながら、何とも言えないしっとりとした手触り感が最終の決め手となり、今回はダブルブレストに挑戦していただくことになりました。

この素材は、近年は減少傾向にある“メイド イン ジャパン”の織物産地として有名な尾張一ノ宮の工場で織り上げた、希少性の高い「スーパー180‘s」で、高価すぎる輸入物の皺が気になる軽量なものと比べ軽すぎない310gの重さと、双糸使いのしっかりとした打ち込みは皺になり難く復元力も良さそうで、しっとりと柔らかい上品な質感は糸の細さと共に“スパンカシミア”を優るとも劣らぬ高品質な素材の一つで、爽やかな陽気の秋口と春先には着る度に気分を高めてくれる優れものの素材ではないでしょうか。

モデルは、この方の体型とイメージに合っている「CRCS」(カラチェニ)を使い、6ツ釦2ツ掛けのダブルブレストで、スタンダードにフラップポケットを付けたサイドベンツにして、スラックスはサスペンダー釦を付けた2プリーツにしています。

今回のコーディネイトは、ストライプのレギュラーカラーシャツに、意識して配色が秋色の小紋柄のジャカードタイを締めて、ネイビーの太いパイピングのポケットチーフをスクエアーに飾り、靴は私のお気に入りの一つ「古いアメリカ靴」“JOHNSTON&MURPHY”社製のフルブローグでいかがですか。

今回は珍しく私の大好きな「フランネル」「ツイード」の紡毛系の素材ではなく、これからすぐ使える秋口用の素材の紹介となりましたが、前にも書いているように、春夏シーズンの生地見本は薄手の夏物ばかりになってしまうので、春先用を選ぶのも今の時期が一番揃っていて、その中でのおすすめが、今回紹介の超お値打ち価格の「スーパー180‘s」と、今シーズンから加わったイタリア製“DRAGO”社の軽すぎない300gの「スーパー130’s」で、どこの生地メーカーを見ても同じ260g前後が多い中で、間物に最適で仕立て栄えのするお値打ち価格コレクションを試してみてはいかがですか。




弊店「TENJINYAMA」のHPが更新できない為、銀座2丁目の新店舗の住所と休業日のお知らせをこちらでさせていただきます。

〒104-0061 東京都中央区銀座2-4-1 銀楽ビルディング4F
(銀座並木通り2丁目の角のビルで1Fの“J.FERRY MEN”が目印です)
TEL 03-6228-7321

9月22日(日)、23日(祭日)、29日(日) をお休みさせていただきます。