マットウースのブレザー | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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「2013年秋冬商品」第2回目の紹介は、生地コレクションの種類が以外と少ない「マットウース」(平織り)で作製した、永遠の定番アイテム「ネイビーブレザー」の紹介です。

関東甲信地方で平年より16日も早い7月6日に梅雨明けして、次の日“七夕”から東京では観測史上タイ記録の4日連続の35度を越える猛暑日となり、その後も猛烈な暑さが続き夏本番へと季節が一気に進んで、連休明けの今週に入ってからはやっと平年に気温に戻りちょっとホッとしながら、先週既に体験した汗が滴り落ちてくる夏本番の猛烈な暑さ対策として、サラッとした強撚糸の下着を着て、「クールマックス」「リネン」素材のボタンダウンシャツをフル活用し、中年の体を気遣いつつこれからの2ヶ月を乗り切っていければと思っているところです。

このブレザーは、私自身が2013年秋冬シーズンの1着として選んだもので、昨年も書いているように、毎シーズンサンプル兼ねながら2着ずつ作り続けてだいぶ揃ってきていると感じつつも、相変わらず作りたいものがどんどん出てくる中で、今年の1着目は一昨年から意識して探していた素材「マットウース」を使って、秋冬物としては「カシミア100%」のダブルブレスト2着とスーパー140‘sの「ウーステッド」のシングルに続き、着るものに一番悩む季節で寒さの抜けない春先用にと4着目の「ネイビーブレザー」の作製となりました。

この素材は、ロンドンを始め世界のテーラーには欠かせない生地商と言われ“Savile Row”の500m以内に2つの生地用の倉庫を所有していて、最後の卸業とも言われている「Smith Woollens」社の、最近よく使っているブック「BOTANY」の重さ375/405gとしっかりとした目付けの中から見つけた「マットウース」で、生地ブックが大きく見やすいこともあり最近では「シャークスキン」「バーズアイ」を作成する時に一押し素材の一つで、ブックを何回も見ているはずなのにこの生地に気付かず、仕入先との会話の中で「ネイビーブレザー」で良く動いていると聞き、やっと巡り会えることが出来たのをきっかけに、今まで使っていないモデルでの作製にしてみました。

モデルは、私が最近お気に入りの弊社が扱っているモデルの中で一番クラシックなゴージラインが低く幅広の襟が特徴の「RCSZ」(ローマンクラシック)を使い、今回は気分を変えて銀色のメタル釦を付けた4ツ釦2つ掛けのダブルブレストで、3パッチポケットのサイドベンツにして、「ハンドメイド仕様」ならではの総片返しハンドステッチを8mmで指定して入れています。

今回のコーディネイトは、ストライプのレギュラーカラーシャツに、銀色のメタル釦を意識してスッキリと私の好きなネイビー×シルバー2色のレップタイを締めて、小紋プリントのポケットチーフをパフで飾り、スラックスは秋口と春先を意識してライトグレーのサキソニーを合わせ、靴は「天神山オリジナル」で作製した逆折り込みのスエード・クオーターグローグでいかがですか。

今回このブレザーを作ったもう一つの理由は、秋冬シーズンになるとコントラストがきつすぎてあまり活用していない、今回合わせている逆折込のサンドベージュ色のスエードシューズを履きたい為にから始まり、まずは今までなぜか避けていた明るめのスラックスから選び、それに合うジャケットで無難なものと言えば当然、永遠の定番アイテム「ネイビーブレザー」で、今まで作っていない「マットウース」素材でもう少し明るめのブルーで作ろうかと思いつつ、生地一時品切れでこの色に変更し出来上がってきた結果、思っていたより明るめで実際に着るシーズンを考えると、これで良かったと勝手に納得している単純な私ですが、来春夏シーズンには全体にもう少し明るめの色でブレザー&パンツを作ろうかと、夏が終わらないうちに2013年春夏シーズンの生地コレクションを見ながら構想を練っているところです。




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(銀座並木通り2丁目の角のビルで1Fの“J.FERRY MEN”が目印です)
TEL 03-6228-7321

7月21日(日)、28日(日) をお休みさせていただきます。