今回は、気分は春のイメージにピッタリの爽やかな色使いの「サマーカシミア」素材で作ったジャケットの紹介です。
先週末は都心でも今年4回目の氷点下を記録して極めて厳しい寒さを味わったかと思ったら、今週に入ってからは寒さが少し緩み日中は春を味わえる陽気にちょっとなりましたが、また週末から次の寒波が訪れてと今年は近年に無く長い冬になりそうな気配の中で、私の服装は少し暖かくなってもオーバーコートとマフラー&手袋を手放せない毎日が続いていて、来週から3月に突入するのに伴ってそろそろ春らしい装いの準備をしないといけないと思いつつも、身体を気遣う身も心も温まる着こなしから抜けきれない状態ですが、気持ちと店内は春へと着実に向かっています。
このジャケットをお借りした方は、2006年の9月に今回と同じお値打価格の「カルロ バルベラ」生地の「ギャバジンのスリーピース」を作られてからのお付き合いで、また、2年前の9月にも「ヘリンボーンのダブルブレスト」(http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/50962027.html)の掲載で協力していただいていて、今回は冬物のヴィンテージ生地の「グレンチェックのスリーピース」と一緒に作られたもので、毎回ながらタイピングよくお値打価格コレクションと出会いお作りいただいています。
実を言うとこの方の協力で、昨年11月より弊店「TENJINYAMA」で「アンティーク時計」の販売を開始し、私自身も5~6年は腕時計をしない生活に慣れ始めてたのですが、この方に修理していただいたきっかけで昨年より復活させ「白井さん」や「ルチアーノ バルベラ」氏の真似をしてワイシャツのカフスの上に付けるなど、ちょっとした拘りも加味させながらアピールしていこうと思っていますが、洋服と同じで時計の世界も奥が深いので、これから少しずつ教えていただきながら別な意味での深みにはまっていきたいと思っています。
この素材は、前回紹介のウインドウペインと同じで弊社「天神山」と昔から相性の良い、高品質の生地を維持し続けているイタリアを代表する生地メーカー「CARLO BARBERA」社の春から夏へと活用できる250gの「スパンカシミア」で、柔らかく艶のある質感と鮮やかな配色は「バルベラ」ならではの超高級と言える素材の一つではないでしょうか。
モデルは、弊社が扱っているモデルの中で一番スタンダードな「RESZ」(ローマンイングリッシュ)を使い、シングル3ツ釦段返り、前回紹介と同じ「ハンドメイド仕様」ならではのバルカ(船底の形)のスラントチェンジポケットを付けてサイドベンツにして、素材を気遣って総裏にして片返し総ハンドステッチにしています。
今回のコーディネイトは、ストライプのレギュラーカラーシャツに、春夏物ネクタイが入荷していない中でちょっと悩んだ末に、色と柄で選んだオレンジ色のグレンチェック柄のウールタイを合わせ、ペーズリーのポケットチーフをパフで飾り、色が決め手になったコットンピケのスラックスを合わせ、靴は「天神山オリジナル」のUチップのコンビネーションで決まりですね。
春先には今回使ったコットンと同じモデルのベルトレスでリバースプリーツの、「ホワイトフランネル」素材のスラックスを合わせるのが、よりベストだと思います。
前回の「ウインドウペイン」と同様で「バルベラ」ならではの魅力のある生地を在庫限り用意しているコレクションの為、今回紹介しているこの貴重な「サマーカシミア」は残りジャケット2着分となりましたが、まだ、色違いやカシミア&シルク素材も多数ご用意していますので、お早めにご覧いただければと思っています。
2月26日(日)は、横浜元町へお手伝いに行きます。
元町商店街恒例の「チャーミングセール」の最終日ですので、お役に立てればと思っています。