過ごしやすい爽やかな秋空が続いている中で先週末の連休を使って予定通りの衣替えをして、今週からは起毛素材の紺ブレやウインドウペインのスーツを早速着始めましたが、空気は乾燥していてもまだ日中は２５度近くまで気温が上昇し、今までの癖でつい上着を脱いだりもしつつ、朝晩の通勤時は羽織っていてもなんとかガマンができる微妙な陽気を味わいながら、無理やり秋冬ものへと移行しようとしています。
このダブルブレストのスーツをお借りした方は、２年前の冬にこのブログでしつこく３回連続で紹介していた「ハリスツイード」素材でオーダーならではのダブルブレストのジャケットを作りに来られてからのお付き合いで、「ＣＡＲＬＯ ＢＡＲＢＥＲＡ」社のダイヤゴナル素材や、「ＧＵＡＢＥＬＬＯ」社のヴィンテージのスパンカシミアなど、現物限りのお値打商品を揃えていただいていて、今回はストライプのスーツと言うことで「Ｅ.Ｚｅｇｎａ」社の新着生地を気に入っていただき、作る方が相変わらず少なく感じるダブルブレストで作製することにいたしました。
この素材は、イタリア最高峰の服地メーカー「Ｅｒｍｅｎｅｇｉｌｄｏ Ｚｅｇｎａ」社の近年コレクションが少なくなってきたように感じる「ＴＲＯＦＥＯ ＳＡＳＨＭＥＲＥ」のカシミア５％混紡のサキソニーは３００ｇと軽くゼニアらしい柔らかいタッチで、また、ダブルブレストに相性の良い２０mmのストライプ幅とハッキリとしたチョークの縞は、以外と種類が少なくいつも探すのに苦労する柄で、素材違いで持っている私でも目方が違うからと言い訳を考えながら作りたくなってしまうほどバランスの良いチョークストライプです。
モデルは、この方の体型に合っていて私もよく使っている「ＣＲＣＳ」（カラチェニ）を使い、生地のとり方をチョークの縞が襟のラインに沿わず抜けるような仕様でワザと強調させた、大きめで湾曲した襟が特徴のダブルブレストで、６ツ釦２ツ掛け、フラップポケットのサイドベンツにして、スラックスはスタンダードにサスペンダー釦を付けて２プリーツにしています。
今回のコーディネイトは、ラウンドカラーのクレリックシャツに、今シーズン今まで以上に種類が増えてきているように感じるウール素材のグレンチェック柄のタイを締めて、一昨年から好評で残りわずかになってきた「ＤＲＡＫＥＳ」のウール＆シルクのポケットチーフを華やかに挿して、靴はウールタイを意識して「天神山オリジナル」のスエードフルブローグでいかがですか。
冬服には欠かせない最もポピュラーなトラディショナル・パターンを代表する柄の「チョークストライプ」は、ダブルブレストと相性の良い２０舒幣紊離好肇薀ぅ徂?妨造襪帆衒僂錣蕕瑳鑪爐少ない中で、昨年私が作った見た目には軽く見えない３１０ｇのスーパー１８０‘ｓのストライプ（http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/50713745.html）と共に、この軽量の素材は秋口より活用できるので、フランネルやツイードの重たい素材が増えてきている私にとっては軽量の素材に気持ちが傾いているのですが、１２月後半からの寒さが身に凍みる季節になると厚手の素材を意識してしまう単純で気まぐれな私が来年はどうしようかと悩みながら楽しんでいるところです。