４月に入ってからも寒かったり暖かかったりの繰り返しで、今年の春は特に寒暖の差が激しく４月の低温記録になるなど、私自身の４月に入ってからの装いも珍しくレインコートにシルクマフラーとフランネル素材のブレザーが度々登場させるなど着る物に悩む毎日が続いています。
このブレザーもお客様よりお借りして掲載させていただいていますが、この方は週末のオフタイムにキチンとした大人の「正統派のスタイル」の着こなしを目指して来店され、１着目は春に向けて１月に基本に忠実にメタル釦付きのサマーサージ素材のブレザーをグレーパンツとセパレートで作って、シャツとネクタイ、アスコットスカーフ、ポケットチーフを合わせて購入され、今回は夏用にと２着目のセパレートでのオーダーで、今回も夏用のコーディネイトでネクタイから靴下まで提案させていただく予定です。
このメッシュ素材はダークカラーの為に写真ではメッシュの表情がまったく見えていませんが、イタリア製生地メーカー「Ｅｒｍｅｎｅｇｉｌｄｏ Ｚｅｇｎａ」（エルメネジルド ゼニア）の１９８０年代に開発してから定番素材になっている「ＨＩＧＨ ＰＥＲＦＯＲＭＡＮＣＥ」（ハイパフォーマンス）で、オーストラリア産スーパーファイン・メリノウールを強撚して織り上げた、弾力性があり皺になり難い機能性の高いクオリティーにシルクを２０％加え、２２０ｇとメッシュ素材としては超軽量で真夏の活用にも適した優れものです。
モデルは、私が愛用しているナチュラルショルダーのやや衿幅とアームが広めの「ＣＲＣＳ」（カラチェニ）を使い、３ツ釦段返り、３パッチポケットのサイドベンツで、夏を意識して白蝶貝釦を付けて肩パット無しのアンコン仕様にしました。
コーディネイトは、細いのストライプのワイドカラーシャツに、涼しげな皺加工の２色のストライプタイを締めて、ペーズリープリントのポケットチーフを華やかに挿して、夏でもダラシナク見えないトロピカル素材のライトグレーパンツを穿いて、靴は始めて登場の「シルヴァノ ラッタンジ」製のちょっと色あせ気味のブルースエードのオックスフォードです。
下の写真を見ていると何だか結婚式用みたいになっちゃっているので、イエローやオレンジのネクタイを締めれば良かったと反省しているのと、考えてみたら靴は３月に紹介したオリジナルの「ブルースエード」（http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/50178088.html）の色がピッタリですね。
近年の夏には定番のメッシュ素材と言っているわりには３年ぶりの紹介になってしまいましたが、私自身が２年前の４月「今日の着こなし」で（http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/41629381.html）登場させていて、春夏物の中で着用頻度が一番多いお気に入りの１着と書いているし、師匠の「白井さん」でも着るものに悩むという夏シーズンはネイビーブレザーをよく活用しているので、まずは素材を変えながら基本に忠実なブレザーを揃え、毎回、組み合わせを変化させる練習をしながらセパレートの着こなしに挑戦して、基礎を養っていきませんか。