シャークスキンのスリーピース | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、春一番の着こなしに無くてはならない定番素材「シャークスキン」のスリーピース・スーツの紹介です。

東京地区も曇り空が続き2月の降雪日数が9回と26年ぶりの多い記録となり「白井さん」でも重たい「ダッフルコート」http://blog.goo.ne.jp/hito0815/e/121963b5add118258efe0dc577dde3be)を着るぐらい暖かい日差しが恋しくなる気分になっている中で今日は午後からやっと晴れそうですが、こんなに2月は寒かったかなあ~と思うぐらい極寒の毎日が続いている為、朝の通勤電車の中でも帽子は被っていませんがカシミアマフラーをしっかり巻いてカシミアライニング付きの手袋が手放せないオーバーコート・スタイルで凌いでいます。

このシャークスキンを見てすぐに気付いた方がいると思いますが、一昨年の12月に前シーズンの商品紹介の一番最初に掲載(http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/45856236.html)したものとまったく一緒の素材とディテールで、実を言うと親しくさせていただいているお客様が作られたハンドメイド仕様でのオーダーの出来上がりを見てあまりにも良かった為、再び登場させてしまいました。

この素材は、イギリス製「CHARLES CLAYTON」(チャールスクレイトン)社のスーパー120‘sの重さが280gで、しっかりとした打ち込みと独特の艶が特徴と前にも書いていますが、昨年秋冬シーズンからはウールにシルク混素材が多くなりもっと艶を出したタイプが世間では良く動いているみたいですが、ちょっと行き過ぎのような気もします。

今回のモデルは、弊社では一番スタンダードな「RESZ」を使って、シングル3ツ釦段返り、サイドベンツで、今回は襟付きのウエストコートにして、前回と同様で素材の艶を引き立たせる為に襟をピークドラペルにしてクラシックでエレガントなムードを演出しました。

1年前に紹介した私がサンプルとして作った同素材のものと比べてみると、モデル違いで襟幅とゴージラインは異なりますが、実物で見ていると写真で比べる以上にハンドメイド仕様ならではの立体感と柔らかいムードでの仕上がり具合の差が歴然としているのを感じ、私自身が早くサンプルを作りたくなるのとサイズ微調整の為に2年間試していなかったのですが、年々レベルが高くなっているハンドメイド仕様を次回の冬物より作ろうと思っています。

今回のコーディネイトは、通常のビジネスシーンで着ることを意識してストライプのレギュラーカラー・シャツに春のムードを高める為に明るい色使いのプリントタイを締めて、ピンク色のリネンチーフを挿して、靴は弊店オリジナルパターン・オーダーで出来上がってきたばかりの黒のフルブローグをお借りして合わせました。
ご自身のブログで靴を紹介していただきました→(http://blogs.yahoo.co.jp/hiro716630anna/9270323.html

まだ寒い毎日が続いていますが、2010年春夏シーズンの新しい生地見本が続々と届いている中で、スーツでは毎年種類が豊富になってきている張りのあるウールにモヘア混に、艶のあるウールにシルク混素材が加わり、柄はストライプに加え秋冬からの傾向でグレンチェックを中心としたチェック柄が多くなり、ジャケットではそれぞれの素材の持ち味を生かした「三者混」の種類が増えているのと共に夏を意識したウール&リネン素材で、明るく綺麗な無地コレクションとスーツ生地と同じでチェック柄が目立っているように感じます。

弊店「TENJINYAMA」も今週後半から来週にかけて、ちょっと遅くなりましたが店内のディスプレイと共に生地見本を春夏用に入れ替えをしますので、春一番で着るものを準備しながら夏用の新コレクションを見に来ませんか。