トロピカルのネイビーブレザー | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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「2010年春夏商品」第1回目の紹介です。

年を越えて早や1ヶ月が過ぎ2月に入ってしまい、ちょっと遅くなりましたがジャケットでは定番中の定番「紺ブレ」から春夏の商品紹介をスタートさせていただきます。

1月後半は少し暖かくなりましたが、今週始めの東京で2年振りの積雪から2月がスタートして真冬の厳しい寒さが続いていますが、昨日節分、今日立春で暦の上では春なので、そろそろ気分も心も装いも明るく華やかな春をテーマに準備をしなくてはいけませんね。

私自身の春夏用ブレザーとしては、ウールメッシュ素材に白蝶貝釦を付けたタイプを3年前に作っていますが、師匠の「白井さん」でも着る物に悩むと言う夏シーズンのお気に入りとして活用している、2008年の5月に紹介させていただいた(http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/42218537.html)カシミア100%のトロピカル(平織)素材でのシングルと、「横浜信濃屋」ホームページの「洗練された男が際立つコーディネイト術」http://www.y-shinanoya.co.jp/howto.html)の中の最後に紹介されているダブルブレストとの2着を良く着用されているのを見て、暑がりで汗かきの私にとってカシミア素材は贅沢すぎて体質にも合っていない為、普通の平織で定番の「紺ブレ」を作ろうと思っていたところに、真夏でもダラシナクならずに涼しく着れそうな超軽量の素材を見つけたので作ることにしました。

この素材は、イタリアを代表する最高級服地メーカー「Ermenegildo Zegna」(エルメネジルドゼニア)社が、“灼熱の太陽の下、ダークスーツを涼しく着る”をテーマに、今シーズンの新作として提案する、最新のテクノロジーによって開発した「Cool Effect」(クールエフェクト)は、紫外線を遮断し、生地の表面温度を約10度下げることを可能にした結果、外気温が40度の場合でも体感温度はそれ以下に涼しく感じるとのことです。

さらに、従来の「ゼニア」社が定番として扱っているトロピカル素材と比較して目付けが220gから190gに軽く、糸の番手も70から82に細くして、今までのトロピカルは緯糸が単糸使いでしたが緯糸と縦糸ともに双糸使いとなり、パフォーマンスにも優れた素材へと進化させた真夏のスーツ用にと無地は勿論グレンチェックやピンストライプ柄を揃えての展開ですが、真夏にネクタイを締めて通勤が出来ない暑がりで汗かきの私にとっては体感温度を下げるより超軽量が一番の魅力で、スラックスも同素材のグレーにしてセットアップで作りました。

モデルはいつもの「CRCS」(カラチェニ)を使い、最近の夏用ジャケットでは好評のアンコン(肩パットナシ&裏地ナシ)仕様にして、3ツ釦段返り、3パッチポケット、サイドベンツで、お馴染みの7mmステッチを入れた片返し仕上げに、「紺ブレ」を強調する為にメタルボタンを付けました。

写真でも分かるように、前身の芯地がしっかり入っているのでアンコン仕様ににもかかわらず通常の仕様のように見え、弊社「天神山」ならではの技術で型崩れしにくいので、今回の目的だった元々がダラシナイ体型に加え、暑さに負けてコットンを中心とした皺だらけのダラシナク見える真夏のスタイルを少しでもマトモに見せる着こなしを意識しながら、着ている本人は涼しくて快適な夏を過ごせるのではないかと思っています。

今回のコーディネイトは、毎回登場している着せっぱなしのラウンドカラーのクレリックシャツに、しつこく「アメトラ」を意識してロイヤルスチュアート・チェックの細めのネクタイを締めて、ネクタイがハッキリしているのでちょっと抑え気味にグリーンのポケットチーフを挿して、スラックスは快適な履き心地を期待して同素材でスタンダードな2プリーツにして、靴はやっぱり黒のプレーントウですね。




2月7日(日)は、横浜元町へお手伝いに行きます。
「信濃屋馬車道店」は1月末の決算セールが終わって2月は春夏スタートでしょうが、「元町店」は毎年恒例の「元町チャーミングセール」が2月後半の開催予定ですので、まだ冬物の掘り出し物があるかもしれませんね。