このジャケットをオーダーされた方は、昨年ダークブルーの目方のあるアイリッシュリネン素材でアンコン（肩パット、裏地なし）のジャケットを作り、試着されてとても良かったと言う話をお聞きして、今回は貴重な最後の１着分のカシミア素材をお勧めして、同じモデルで春先用に作っていただきました。
この素材は、ブログをスタートした１年半前に秋口の最初に紹介した「ＶＩＮＴＡＧＩ ＣＡＳＨＩＭＥＲＥ」（ヴィンテージ・カシミア）シリーズの最終コレクションの一つです。
前にも書きましたが、最近の原毛の高騰と為替の影響を受けて、特に値上り率の高いカシミア素材の中で、この梳毛（薄手）のカシミア１００％素材は、イタリア製生地メーカー「Ｌｏｒｏ Ｐｉａｎａ」（ロロピアーナ）社で、希少価値のある最高級品です。
春から夏にかけての季節に着用する為と、無地のヘリンボーン織という素材の雰囲気に合わせてアンコンのモデルを使い、３ツ釦、３パッチポケット、サイドベンツで、軽く羽織れるスタイルにしました。
今回のコーディネイトは、春先用にブルーのツイール織のシャツに、ネイビーのペーズリープリントのアスコットスカーフをして、サージ素材のグレースラックスを合わせています。
この他、冬の寒い季節には、インナーにタートルやクルーネックのセーターを着て、フランネルやコーデュロイのパンツを合わせ、ニットのマフラーを巻き、初夏を迎える頃には、ストライプのボタンダウンシャツかニットのポロシャツを着て、ライトグレーのトロピカルかオフホワイトのチノクロス、または、もっとカジュアルにデニムパンツを合わせ、靴はスエードのチャッカーブーツかスリップオンを履いて、キャメル色とヘリンボーン織の素材感を活かしたカジュアルな着こなしが楽しめるでしょう。
前シーズンの冬物の弊社オーダー状況を見ると徐々にジャケットを作る方が増えてきて、スーツでは味わえない数多くの着こなしを試して、お洒落に対しての意識も高まりつつ、いい傾向になってきているので、特にこれからの春夏シーズンは期待がもてます。
他のヴィンテージ・カシミアの梳毛コレクションは、左上の画像の生地（チェック柄）です。
当初はかなりの数の着数を用意していたのですが、ちょっとビックリするような特別価格にて提供してきた為に、１年半が過ぎて残りわずかとなりましたので、まだ、作られていない方は、春先用に考えみてはいかがですか。
それでは、次回の商品紹介をお楽しみに…。