この素材は、夏に「フレスコ」紹介したイギリス製生地メーカー「ＭＡＲＴＩＮ ＳＯＮＳ」の目付けのしっかりとした４００/４３０ｇのフランネルで、最近は梳毛のウーステッド素材が目立つ中で、種類が少なくなってきた紡毛コレクションです。
やっぱりダブルブレストに合う幅広のチョークストライプと言えば、フランネルが一番マッチした素材ですね。
８月始めに紹介したダブルブレストと同じ「ＣＲＣＳ」（カラチェーニ）モデルで、衿幅が広めで湾曲になっていて生地のとり方を襟のラインに沿わせず抜けるようにしたクラシックなテイラー仕立てで、弊社でダブルブレストを作る方に人気のモデルです。
定番のネイビーやグレー系のチョークストライプを既に持っている人でも、ちょっと試してみたくなるような色気のあるダークブルーです。
コーディネイトは、ストライプシャツにウールタイを締めて、セミブローグのブラウンスエードで冬のムードを満喫させましょう。
下の写真、グレンチェックにブルーのオーバーペインの生地は、上のチョークストライプと同じフランネル素材で、今年の冬の生地コレクションが全て揃った時点での一番おすすめの素材です。
梳毛素材のグレンチェックに比べ霜降りが強く、なんともいえない風合いが出ています。
このグレンチェックで作るとしたら、ちょっとスポーティーにチェンジポケットを付けて、ダブルブレストかシングルブレストで、オーダーですから当然スーリーピースですね。
このフランネル生地コレクションが届いたのは９月になってからで、冬物紹介にはいい時期ですが、前もってサンプルを作製する私にはちょっと悔しい気もします。
来年は是非、このフランネル素材のグレンチェックで１着作ろうと考えています。
と言いながら、また色々な生地を見ていると構想が変わっていくかも知れません。