以前から気になっていたアンプを改造することにしました。
下記写真のマルコーニの送信管DET10のパラシングルアンプです。
トリタンフィラメント特有の透明感がありどこまでも伸びるような高音は大変魅力的ですが、聞いていて
違和感がぬぐえません。
高音と低音がバラバラに出ているような印象で、長く聴いていると疲れます。内部抵抗の非常に高い
真空管で、出力トランスも一次側で20kΩは必要とムギス師匠からの指摘を受けていました。
現行では一次5kΩにトランスで、パラシングルにし、二次側の4Ω端子に8Ωのスピーカーを繋ぎ
見掛上マッチングを取ってはいます。
困った時の神頼みで、ムギス師匠に相談しました。
低域と高域で位相のズレに差があるのではとのご指摘があり、位相のズレが小さいカットコアの
出力トランスにしてはとのアドバイスをいただきました。
そこで、先日ムギス様にお願いして製作していただいたCS40サイズのカットコア出力トランスに
交換することといたしました。
短くて届かないリード線は交換し、シャーシの穴も開け直し・・・一旦仕上がったアンプを改造するのは
面倒ですが、実験アンプという事でそこは適当に。
出力トランスのサイズは随分と小さくなり、出力管とのバランスが悪くなりました。シャーシ上にも
不要な穴が残ってしまいました。
交換作業を終了し、各部位の電圧に変わりない事を確認した後、試聴をしました。
ムギス様のアドバイスがズバリ的中しました。低域と高域のバラバラ感は無くなり綺麗に融合してます。
出力トランスのコアボリュームが小さくなったためでしょうか、やや低域の量感は減りましたが、その分
中域が豊かになりました。透明感のある高音はそのままで、ホルン、オーボエ、ファゴットのハーモ
ニーがとても綺麗に再生できています。
トリタン系の送信管は独特の高音の音色を持ち、それが好き嫌いの分かれるところですが、今回の
改造では高域の透明感を残したまま見事に上下のバランスが取れました。
送信管ファンのマニアの方には是非カットコアの出力トランスをお勧めしたいと思います。


