VT-25シングルアンプ(2) | 宰府の梅だより

宰府の梅だより

趣味の真空管アンプや音楽、旅行それに日々の出来ごとなどをご紹介します


600Vの電圧をどのようにして400Vまで下げるかが問題でしたが、HIROちゃん様のアドバイスで
方針は決まりました。ホーロー抵抗とブリーダー抵抗で落とす方法です。
2.5kΩ20Wホーロー抵抗を入れるスペースがありませんので、仕方なくシャーシの側面に。
イメージ 1
左の写真です。
実験で何度も配線を
変更してますので
蜘蛛の巣状態です。
ピントが合ってませんが、
左上のホーローです。
その横の水色の抵抗が
ブリーダーで68kΩ7W
です。

これで計算上はEp400V
程度になるはずです。
イメージ 2
通電して確認します。
スライダックで徐々に
電圧を上げながら各部
の電圧をチェックします。
何しろ今回は600V
ですので。
テスターの表示は
チョークトランスの
次の電解ブロック
コンデンサーの
+端子の電圧です。
スライダックの85V
耐圧の500Vに達して
しまいました。
イメージ 3これではコンデンサーが
パンクします。

次の対策として
ここにもコンデンサーの
スタックを作り700V
23μFとし挿入する
しかありません。

材料は揃いました。
でもシャーシ内に置く
スペースをどうしよう。
細長く組んで、チョーク
トランスの横に押込む
しかなさそうです。
イメージ 4
こうなりました。
ここまで来ると猥雑の
レベルを過ぎて危険
でしょうか。
レアショートを避ける
ためにリード線には
チューブを被せてます。

本番機ではこの部分は
全面的に変更しないと
いけませんね。

これで各部位の電圧を
測定しました。
プレートへの供給電圧
は438Vで、カソードが
35VですのでEp=403Vでピッタリ計算通りです。Ipは17.5mAです。これで試聴してみます。
イメージ 5
最初は念のため
VT-62を載せてます。
音が前に出てきます、
厚みも増したような
気もしますが、それでも
10系の音です。
陰影が薄くなった印象
もあります。でもこれが
本来の動作点ですね。
弦楽器よりもピアノが
得意なアンプです。
改造前の予想として、
低域が厚くなると考え
ていたのですが、逆に
高域のきらびやかさが強くなったように感じます。1音1音が際立った印象です。悪くないです。

問題点は残っています。初段の24AのSGmax90Vに合わせプEpも90Vに下げたところ歪が
増えたような感じです。カプリングコンデンサーも耐圧400Vでしたので600Vクラスに変更して
おきましょう。ブリーダー抵抗も手持ちの関係で7Wを使用していますが10W級が欲しいところ
です。

話は変わりますが、多極管のSGのMAX値は厳格な物でしょうか。もちろん教科書的には守る
べきでしょうが、3結の場合は多少のオーバーは許容できるといった表現も読んだことがあります。
改造前は24AのSGに100V掛けていましたが問題なしでした。アマチュアの自作として許される
なら戻したいような・・・叱られそうですね。

このブログを書きながらベートーベンの合唱幻想曲Op.80を聞いています。良くなってきました。バッハ無伴奏チェロ組曲も高域~低域のバランスは低圧駆動よりも改善されています。
スピーカーに耳を近付けると微かにハム音が聞こえます。流れを無視した蜘蛛の巣配線の結果
でしょうか、これは抑え込めそうです。
結論を出すのは早計ですが、400Vへの改造は成功だったと思います。この形で本番機に作り
換えることになりそうです。