成功に必要なものは、大きく分ければ、ふたつです。成功するに値する商品やサービスを創ることがひとつ。そして、成功するに値する販売力がひとつです。そして、その中には、セールス、マーケティング、イノベーション、マネジメントなどのすべてが含まれます。
私は、1万冊以上の本を読んできて、「この、ただひとつの問いに答えられれば、成功は実現する」と、確信した 〝 問い ″ を手にしました。それは、「なぜ、自分は必要なのか」という問いです。商売ならば、「なぜ、わが社は必要なのか」「なぜ、当店は必要なのか」という問いです。
自分が他者に提供するものや、ある会社や、ある店が、いま、地上から消えたとして、はたして、困る人々が出るでしょうか。まことに残念ながら、この世には、競争があるので、ほとんどにおいて、すぐほかのものへ鞍替えできるのです。だからこそ、「なぜ、うちの商品やサービスを買い続けてもらわないといけないのか」「なぜ、わが社であり続けなければいけないのか」という問いに答えなくてはいけないのです。
「なぜ、自分が要るのか。なぜ、わが社が要るのか。なぜ、当店が要るのか。なぜ、存続しなければいけないのか。なぜ、潰れないでほしいのか。なぜ、私の、わが社の、当店の商品やサービスは売れなければいけないのか。なぜ、世間に知られなければいけないのか。なぜ、世の中に広がらなければいけないのか」という問いです。これに答えられたならば、セールスも、マーケティングも、イノベーションも、マネジメントも、すべて成功するのです。
「このような理由により、絶対に、自分が、わが社が、当店が必要なのだ」と言い切るのは、非常に難しいことです。だからこそ、「絶対に、自分が、わが社が、当店がなければ困るのだ」というものを考え出すこと、その、「哲学」を創り出すことが、すべての 〝 扉 ″ を開けることのできる、「マスターキー」となるのです。
「なぜ、自分は必要なのか」「なぜ、わが社は必要なのか」「なぜ、当店は必要なのか」。お金は要りません。この問いに答えることです。さすれば、発展と繁栄、栄光と成功が約束されます。しかしながら、私は、まだ、この問いに明確な答えを出せていません。ただ、〝 何かが ″ 視え始めています。「なぜ、自分が必要なのか」。どうか、この問いに答えてください。10年かかるかも知れませんし、30年かかるかも知れません。
自分が出した答えが、「正解」であれば、必ず、成功します。もちろん、答えを出すまでには、たくさんの勉強が必要でしょう。たくさんの失敗が必要でしょう。たくさんの反省が必要でしょう。たくさんの挑戦が必要でしょう。それでも、答えを出さねばなりません。答えられなければ、成功はないのです。
さりとて、貴方様は幸せな人間です。なぜならば、この、「成功に必要な、ただひとつの 〝 問い ″ に出逢えたから」です。この 〝 問い ″ に出逢えた貴方様は、少なくとも、「成功しなければならない選ばれし者」であることを、どうか知ってください。問いは、簡単です。「なぜ、自分は、わが社は、当店は、世の中に、人々に、必要なのか」です。
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