● これからの時代の分水嶺。 | たいやき社長、書く。

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ひと昔前までは、ただいまのパソコンレベルのコンピュータは、数億円ほどしました。しかし、技術が革新され、進化するにつれて、その価格も、数百万、数十万となり、現在では数万円で買える時代になりました。それだけ、仕事をコンピュータがやってくれ、生産性が上がっているということですから、当然ながら、人件費・給与は下がってゆく流れになります。

とくに、これからは、AIの進化とともに、生産性は上がり続けますので、人間が楽できる分だけ、便利になる分だけ、人件費・給与は下がり続けることになります。そしてまた、技術が進化するほどに、物の値段も安くならなければおかしいのです。

そのような時代の流れの中で、「これまでと同じ給料を維持したい」と言うならば、「高付加価値」を生み出さねばなりません。そして、世の中全体は、基本的に、「物の値段が下がってゆく傾向がある」ということを知らなければいけません。たとえば、自動車も、新型車の開発が進めば進むほどに、性能の良い自動車が安くなっていくのが当然です。そうしなければ、競争に勝てませんし、生きのびていけません。

私は、中学生の頃に、小室哲哉さんの影響を受けて、シンセサイザーという楽器の面白さに目覚め、高校生になったと同時にアルバイトを始めて、やっとの思いで20万円のシンセサイザーを買いました。しかし、小室哲哉さんが使用しているシンセサイザーの音から比べると、まるでオモチャという感じでした。当時、小室さんが使用していたシンセサイザーは、1台30万円から、最高のものは1000万円もして、「小室サウンド」を再現するためには、何千万円というお金がかかるということを知り、絶望したのを覚えています。

しかし、いまでは、それらの音が、すべて、3万円以下のパソコンのソフトを数本買うだけで出せる時代になりました。私は、音楽が趣味なので、読書に疲れると、気分転換にパソコンに向かって、鍵盤をいじっています。いまでは、パソコンの中には、30年前ならば、総額500万円くらいする音源が無数に入っています。じつに、幸せな時代になりました。

このように、世の中が進化・発展するほどに、物の値段は安くなるのです。ですから、物の値段が下がってゆく傾向・トレンドに打ち勝つためには、これまでよりも、「高付加価値」のものを生み出し続ける以外にないのです。より一段の高品質・高性能のものを、これまでと同じくらいの値段で出してゆかなければ勝てないのです。生きのびてゆけないのです。そして、技術は絶え間なく進化していますので、進化する技術を上回る、「価値」を提供できない人間の人件費・給与は下がり続けます。

したがいまして、「高付加価値」を創造し続けないかぎり、これまでもらっていた給料を維持することは出来なくなるのです。物の値段が安くなることは嬉しいことですが、「高付加価値」を生み出せない者の収入は下がってゆくわけですから、これからの時代は、貧富の差は二極化するでしょう。大金持ちか貧乏かのどちらかに分かれてゆき、中間層・中流階級が消えてゆく流れになります。

技術が進むほどに、生産性が上がり、良いものは安くなり、物の値段は下がってゆきます。その反面、技術が進み、生産性が上がるほどに、「人間」は、これまでにない、新しい価値を生み出さねば、給料は下がってゆくのです。基本的に、物の値段と給料は下がり続けるということを知っておくことです。

そのような時代の流れの中で、給料や収入を上げてゆくためには、「高付加価値」の商品やサービスを生み出すべく、「知らないことを知る」「新しいことを知る」という、「勉強をし続ける努力」を怠らない人間になること以外にありません。ですから、これからは、収入が少ないから、収入の範囲内で楽しむことを探してゆく人間と、高付加価値を生み出し続けて、どこまでも富んでゆくという人間とに分かれてゆく時代であり、現在は、その〝 分水嶺 ″ にあるのだということを知っておく必要があると言えるでしょう。

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