● 情報処理力と情報編集力。 | たいやき社長、書く。

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情報時代です。情報はいくらでもあります。そして、学力には、「情報処理型」と「情報編集型」のふたつがあります。情報処理型とは、例えれば、「ジグソーパズル」です。そして、情報編集型とは、「レゴブロック」です。

ジグソーパズルには、完成図があります。すなわち、答えがあります。ジグソーパズルは、完成図に向けて、パズルのピースを当てはめてゆくものであり、それは、すでに1つの答えが存在している、学校の勉強・教育のようなものです。

翻って、レゴブロックには、完成図がありません。すなわち、答えがありません。レゴブロックは、組み合わせ次第で、自動車もつくれる、飛行機もつくれる、船もつくれる、ブロックを増やせば、ひとつの街もつくれます。

ジグソーパズルは、自動車の絵柄が完成図ならば、途中から飛行機に変えることはできません。なぜならば、答えは1つしかないからです。ですから、やり続けることによって、素早く完成図をつくりあげる、「情報処理力」は身につくでしょう。これが、学校の勉強・教育です。

しかし、あらかじめ、完成図や世界観が示されていれば、それを埋めてゆく 〝 作業 ″ は得意になると思いますが、完成図や世界観そのものを創造する、〝 仕事 ″ は不得意であるということです。しかも、途中でやり方や方向性を変えねばならない局面でも、なかなか修正がききません。ここが、学校教育、情報処理型学力の弱いところです。

ただいま求められている力は、情報編集力です。それは、この世に存在する情報を編集して、完成図や世界観を創造する力です。創造する力とは、すなわち、「答えのない問題」を解決するための、構想力のことです。それは、問題解能力の根幹であり、また、目標やビジョンなどの、「完成図を創る側の人間になる」ということです。

この世には、完成図を与えられる側の人間と、完成図を創る側の人間がいるのです。完成図を与えれる側の人間に必要な能力は、「情報処理力」ですが、それは、もはやインターネットやAIで事足ります。そして、完成図を創る側の人間に必要な能力が、「情報編集力」です。これは、インターネットやAIにはありません。

「作業」とは、与えられたことを、そつなくこなすことです。「仕事」とは、価値を生み出すこと、創造することです。作業と仕事とは、似て非なるもの、否、まったく異なるものなのです。「作業」は、ロボットやAIのお家芸です。しかし、「仕事」は、人間にしかできません。

これからは、情報処理力ではなく、情報編集力が必要なのです。答えを出すのではなく、これまでにない、「新しい答えを創る」人間が求められるのです。余談ですが、幼いころ、私は、完成図のあるプラモデルはつくれませんでした。しかし、完成図のないブロックをつかって、自分が思い描く形をつくることは得意でした。それは、学校の勉強をやらなかったからかも知れません。

もちろん、当時は、学校でも、情報処理科というものが注目をあびていましたが、情報編集科などというものはありませんでした。「ようやく、時代が私に追いついてきたか」と、言いたい気分です。もちろん、私は、ただの劣等生であり、落ちこぼれでした。しかし、これからは、「学校の勉強よりも、遊んでいたいんだ」という人間の出番かも知れません。「本気で遊べば、それが仕事になる」という時代がきたのです。これからは、「遊ばない人間に未来はない」といっても過言ではないでしょう。

 
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