● 「信用」がお金の代わりになる時代。 | たいやき社長、書く。

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次の1万円札の顔が、実業家であった渋沢栄一翁になることに決まってから、氏の著書である、「論語と算盤」が、ただいま注目を集めております。私の愛する埼玉県生まれであり、さらには、私が住む行田市に近い、深谷市生まれなので、当店には、「今度、1万円札の顔になる人は、深谷市から出た偉人です」と、子ども向けの論語と算盤を2作品置いています。

そのひとつが、「声に出して読みたい日本語」で有名な、齋藤孝先生の、「こども 論語とそろばん」です。本書の帯には、大きな文字で、「人生で一番だいじなことは『信用』だ」とあります。例えば、クレジットカードは、「信用」がなければ使えません。しかし、これを逆にいうと、圧倒的な「信用」さえあれば、〝 お金を持つ必要はない ″ ということでもあるのです。

「論語と算盤」とは、即ち、「人生(仕事)とお金」ということですが、人生とお金は、例外なく、すべて、「信用」で成り立っているのです。ゆえに、「人生で一番だいじなことは『信用』だ」というキャッチコピーを本の帯に載せているということは、論語と算盤の〝 核心 ″ は、「信用」であるということになります。本の帯のキャッチコピーは、「本の内容を1行に圧縮」したものだからです。

結論をいいますと、世界はこれから100年かけて現在の資本経済から、「信用経済」へと向かってゆきます。それは、「個人の信用がお金のかわりになるという世界」です。イメージしやすい話をしますと、例えば、画家のピカソは、画材や絵の具を買うときに、小切手を使っていました。


ピカソは有名人でしたので、ピカソのサインが書かれた小切手を画材屋はお金に換金しないため、ピカソは実際には代金を払わずに済んでいたのです。「ピカソは有名人である」という、世間の「信用」によって、「自分のサインがお金がわり」になっていたのです。


ですから、一言でいえば、これから世界は、「信用がすべての世界」へと向かってゆくのです。その兆候として、例えば、アイウェア企業の「オンデーズ」が、ツイッターやフェイスブックなど、SNSのフォロワーの数が1500人以上の「インフルエンサー」なら採用を優遇すると発表しました。このような、現実世界ではなく、ネットの世界の中でも、「信用」があれば、〝 自身の利益 ″ へとつながるのです。


このような兆候から流れが始まり、「モノを時間でやりとりする資本経済」から、「モノを信用でやりとりする経済」、「コトを時間でやりとりする経済」、「コトを信用でやりとりする経済」というプロセスで、世界は変化してゆくのです。


したがって、「信用」がお金の代わりになる時代が到来したら、前述のピカソのエピソードのように、その人物が、どれほど社会的に「信用」があるかで、モノも手に入り、コトも済ませられるという世界が実現するのです。これは、言ってみれば、「完全なる実力(信用)社会」ということです。


そこには、もはや、お金に価値はありません。必要なもの、価値あるものは、その人間の社会的な「信用」のみです。ですから、その人間の「信用」が1万円レベルであれば、取り引きできるモノやコトは、1万円が限度であり、その人間の「信用」が100億円レベルであれば、取り引きできるモノやコトも、100億円クラスで可能になるのです。


ただいま、世界は、このような方向へ向かい始めているのです。「信用」の話は、これからも記事に交えてゆきたいと思います。新しい1万円札の顔になる渋沢栄一翁が、「人生で一番だいじなことは『信用』である」と説いているのは、これから来る、「信用経済」の時代を示唆しているようにも思えます。この先100年のキーワード、ファクターは、「信用」なのであるということを、どうか、知っていただきたいと思います。


 
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