(注:とても長いです)

 

舞台「ボイラーマン」は最初、観に行けないと思っていた。

地方民にとって、東京は遠い、遠すぎる。

 

けど、哲さんの主演舞台だ。近年なかった主演舞台。

せっかくの主演なので頑張って行くのもアリかもしれない。

私ひとり分であっても、劇場へ行くことで

ほんの少しでも哲さんの応援になるかもしれない。

 

それともうひとつ、打算的に考えたこと。

この舞台のチケット先行販売は、抽選でなくて先着順。

となると、発売開始時間(12時だったかな)は家にいられる私は

開始の時報と共にアクセスして良い席が買えるんじゃないかと

そんな狙いもあったんだ。

(後述するけどこの狙いは無残に打ち砕かれたわけだが)

 

今回、舞台のアナウンスがあってからチケ発売日まで

あまり日数がなく、じっくり考える時間が短かった。

案外それが良かったのかも、

「あーどうしようどうしようもう決めなきゃ行っちゃえー」と

勢い余ってかなり突発的に観劇上京を決めてしまった。

 

一番の問題は交通費。

早割の飛行機のチケットなら捻出できる金額なのだが

早割格安だと、変更や返金が効かない。

となると家の事情や体調の問題などでもし行けなくなった場合

莫大な金額がパーになってしまうのだ。

それでも変更の効く割高チケットの金額は出せないため

泣く泣く早割を取り、当日までそりゃーもうスリリングな日々を過ごした。

 

日程は、なるべく観る回の選択肢が増えるようマチソワ日程のある日で

なるべく競争率が低そうで確実にチケ取れる平日、と考えた。

となると13日がベスト、つか平日でマチソワはこの日だけだ。

13日~14日で何回どの回を見るのかスケジュールや費用に悩みに悩んで

まずは13日のマチネを、最初にチケ先行発売のあったローチケで買った。

その3日後だったか、悩んだ末13日ソワレをぴあ先行販売初日に買った。

 

そして座席が判明すると、まさか!!!!

時報と共にソッコーで買った最速先行ローチケのマチネが

今だから書けるけど、中央列のド真ん中だったのだ。

いや、演劇を見るならこの位置は全体を見渡せる良席なんだろう。

でも私が欲しかったのは哲さんに近い前列なの!!!

せっかく誰よりも早く良い席買えると思ってソッコー買ったのにまさか!!

実は、相当ガッカリした。そりゃーもうガッカリした。

それと今だから書けるけど、Xでは同じく先行ローチケで買ったFFさんたちが

「ローチケで神席当たった!最前列!」と皆さん続々と書かれていたのだ。

運なのはわかってる、どうやら最前列を引き当てた方は

初日付近や千穐楽付近の日程の方だったので

たまたま13日マチネはローチケは真ん中席しか持っていなかったんだろう。

もし私が別の日程を選んでいたら、最前列を買えていたのかもしれない。

 

この言葉を思い出した。

 

「横を見るな、推しを見ろ」

 

クヨクヨ悲しんでも仕方ない、運次第だったんだから。

それに中央席から舞台を楽しめるんならいいじゃないか。

 

ちなみにぴあで買ったソワレは、前列2列目。

最前列ではないにしろ私の中では「これが欲しかったんだよ!」な神席。

じゃあマチネで舞台全体を把握して

ソワレで哲さんかぶりつきという楽しみ方でいいじゃないか。

 

ただ、後日座席指定で一般発売されたイープラスが

私の席より良い席売ってて、いっそ買い換えようかとも思ったよ。

さすがにそれはしなかったけどw

 

*********

 

前置きが長くなったけど、舞台について。

 

正直、今回の哲さんはビジュアルが私の好みド真ん中。

それだけで観に来た価値はあったと感じた。

 

新聞社だったか他にもあったか、この舞台の批評文を読んだ。

観客は舞台から、様々なメッセージを受け取る。

ひとつの舞台を観て何を感じてどんなメッセージを受け取るかは人それぞれ。

たとえそれが演出側にとっては意図しないメッセーであったとしても。

この「ボイラーマン」を観た人が何を感じるかは

本当に人それぞれだと思った。

悲しみ、優しさ、人間模様……。

そんな言葉を批評文やFFさんのポストで見た。

 

私が一番感じたのは、「時間の共有」について。

短い時間であっても何もしなくても何も話さなくても

過ごした時間、共有した時間は彼らにとってかけがえのないものになり得る。

むしろ何もしなかったからこそ、喪服の男が号泣した気持ちや

ボイラーマンが喪服の女を抱きしめたかった気持ちが痛いほど伝わった。

そんな、たった数時間見知らぬ人たちがたまたま顔を合わせて過ごした時間、

それを描いて伝えたかった舞台かなと、そんな風に受け取った。

 

あと、これを言っても仕方ないけど。

やっぱり私にとっては演劇の舞台は前列だなと実感。

2列目で観たソワレは、中央列から見たマチネと迫力が違う。

そして哲さんの細かい表情の変化を体感できる位置にいるので

新たな発見が幾つもあった。

 

私が観た13日は、マチネもソワレも撮影カメラが入り

ソワレはナマ配信された回。

哲さんのちょっとしたゲラは発動されたけど

でもある意味、ソツなく演じられた回だったかもしれない。

FFさんによるとどうやら後日の回では

財布のシーンが面白いくらいヒートアップされてたそうで

それも観たかったなー。

舞台はナマモノ、その時その回でどんどん違ってくるんだろう。

 

そうそう、配信について。

当初は13日ソワレのナマ配信のみでアーカイブ無しと発表されてたが

Xで「その回を観客席で観る私らは映像で観れないの残念」ってポストしたら

公式さんがそのポストにいいねをつけてくださったうえ

当初はその日じゅうのみだったがアーカイブを残してくださった。

そして千穐楽後、しばらく配信で観られるようにしてくださった。

私だけでなく他のファンの方からもあっただろうし

公式さんが要望に目を通してくださったことに感謝。

 

せっかくの上京(もう二度とないであろうw)なので

お会いできるFFさんがいらっしゃったらご挨拶したくて

でも中日だし平日だしFFさんはあまりいらっしゃらないかと思ったけど

おふたりにお目にかかることができて嬉しかった!

 

ああもうホント素敵すぎるよボイラーマン……。

 

まだ3月だし、もしかしたら年内に哲さん出演舞台がまたあるかも?

その時は地方公演お願いします、ホントお願いします……。

できれば福岡、広島でもOK、北九州なら泣いて喜ぶ。

 

少々気が早いけど、次の舞台も楽しみ。