座談会の良い悪いは、折伏精神の強弱にあるというのである | くにゆきのブログ

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今、自分が感動したこと、また知っていただきたいことを、主に記していこうと思います。

     (『人間革命』第10巻より編集)

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         〈険路〉 27

 

 六月十二日の参議院議員選挙の公示が、十日余りに迫った五月三十一日、豊島公会堂で、五月度の本部幹部会が開催され、全国の代表が参集した。

 

 成果発表となった時、場内に一種のどよめきが起きた。

 

 「第一位、大阪支部一万一千百十一世帯」

 

 人びとは、ここで一瞬、耳を疑った。やがて、怒涛のような拍手に移った。

 

 大阪支部は、第二位の蒲田支部の四千五十世帯を大きく引き離し、一万世帯を千世帯も悠々と超えたのである。

 

 それも、大阪支部は、五月十五日の会員六人の逮捕事件という受難の真っただ中での成果である。

 

 大阪支部の折伏成果は、五月の全国成果約三万世帯の四割近くに当たり、堺支部千五百世帯を加えると、関西勢は、実に四割をはるかに超える折伏を、この月に敢行したことになる

 

 全国の幹部にとっては、顔色を失うほどの衝撃であった。

 

 感動と、羨望と、吐息のなかに、拍手は、しばし鳴りやまなかった。

 

 一月以来の山本伸一の奮闘によって、今まさに、関西に、大錦秋城が築かれたといってよい

 

 幹部の指導も、大阪支部の活動に焦点を当てなければ、話が始まらなかった。

 

 指導部長の清原かつは、座談会の再認識と、座談会における折伏精神の薄弱について語った。

 

 つまり、座談会の良い悪いは、この折伏精神の強弱にあるというのである。

 

 東京方面の、惰性的な座談会の実態を突いたものであった。

 

 折伏精神とは、断じて人びとを幸福にしようという慈悲の心であり、正義を叫び抜く勇気である。