そして、何かの活力が、彼の体を充実させているのを知ったののである | くにゆきのブログ

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今、自分が感動したこと、また知っていただきたいことを、主に記していこうと思います。

     (『人間革命』第8巻より編集)

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        〈推進〉 10

 

 「こうした類いの会社は、少し利口な人ならば、長くは続かないことを見抜くものだ。

 

 世の中、うまい話などはないものだ。信心しているから、うまくいくだろうなどと、甘い考え方をするのではなく、賢明になることです

 

 さて、差し当たってどうするかの問題だが、頑張って少しだけでも取り返せれば、まだ得の方です。

 

 やるだけのことは、やってみなさい。しかし、何も取れないかもしれない。その金融会社は、つぶれてしまう可能性も高いだろう。

 

 君は、それでは御本尊様を拝んでいる甲斐がないと思うかもしれないが、そうではない。

 

 仏法のうえから考えれば、君には、大金を損する宿命があったんだよ

 

 それが信心のおかげで転重軽受(重く受ける宿業を、功徳で軽く受ける)できて、二十万の損ですんだのだ

 

 これで、自分の甘さに気がついて、二度と同じ失敗をしないようになれば、安いものじゃないか

 

 ともかく、何があっても信心を貫くことです。今、二十万失ったとしても、それ以上のものが必ず入ってくると確信するんだね。

 

 また、そのような力をもてる自分になることです。それが信仰というものだよ。

 

 何が、どうして、どうなるか、ということは言えないが、必ずそうなっていく。

 

 今回のことで、いつまでも、くよくよするのではなく、新しい気持ちで、しっかり信心し、働くことです」

 

 地区部長は、厚く礼を述べて、席を立った。彼は、本部を出て、路上に立った時、どこか身の軽くなっているのを覚えた。

 

 そして、何かの活力が、彼の体を充実させていることを知ったのである。