今こそ人類は「生への選択」を | くにゆきのブログ

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今、自分が感動したこと、また知っていただきたいことを、主に記していこうと思います。

(大百蓮華、2020,5月号、「世界を照らす太陽の仏法」から)

 

 ここで思い起こすのは、トインビー博士のことです。人間と文明の諸問題を語り合う中で、西欧知識人の代表とも言える博士は、西洋文明の将来について悲観的であると述懐されていました。

 

 しかし、その博士が私との対談集『二十一世紀への対話』の英語版タイトルとして提案されたのは、「CHOOSE LIFE」ーすなわち「生への選択」「生を選べ!」という言葉でした。

 

 『旧約聖書』の「申命記」から取られたものだと伺いました。

 

 博士は、過酷な苦難の「挑戦」に対する人間の「応戦」に、偉大な文明や宗教が生まれる源泉があると洞察されていました。

 

 対談では、未来の宗教像について、「人類の生存をいま深刻に脅かしている諸悪と対決し、これらを克服する力を、人類に与えるものでなければならない」とも強調されました。

 

 博士が付けられた「生を選べ!」との題名には、”たとえ現実がどれほど苦難に満ちていようとも、それにもかかわらず、人類よ、生を選べ! 人間よ、勇気と智慧を振り絞って、断固と生き抜くのだ!”との厳粛な願いが込められているのではないでしょうか。

 

 これは、創価学会が人類に贈るべき希望のメッセージでもあります。

 

 博士は、私の小説『人間革命』の英訳本にも序文を寄せてくださり、その中で「創価学会は、既に世界的出来事である」と評され、「人間革命の活動を通し、日蓮の遺命を実行している」とも述べられました。

 

 この「遺命」とは、まさに「広宣流布」即「世界平和」にほかなりません。