(聖教新聞8月19日、ここにフォーカスより)
「いよいよ」の心意気で
20世紀を代表する歴史学者トインビー博士は、
1967年(昭和42年) 11月、実業家の松下幸之助氏と
対談した折、「これからの日本にとって一番大切な
人は誰か」と尋ねます。この問いに、松下氏は池田先生
の名を挙げました。
松下氏が先生と初めて会ったのは、その一ヶ月前の67年
10月に行われた東京文化祭。役員の対応、一糸乱れぬ
演技とともに、氏の胸を打ったのは、先生の心遣いでした。
多くの来賓の対応で多忙の中、先生は担当者を氏のもと
に向かわせ、「なにか不都合はありませんか」等と
伺います。この対応に、氏は「なんでもないことのようだが、
(中略)そこまで心をくばっておられることに私は驚いた」
と振り返っています。
「新世紀」の章に、「人との会いは『一期一会』」
「渉外は、誠実をもってする真剣勝負」とあります。
この伸一の信念が、氏の心に感動を呼び起こしたのです。
88年(同63年)1月、還暦(60歳)を迎えた伸一に、
氏は「本日を機に、いよいよ真のご活躍をお始めに
なられる時機到来とお考えになって頂き、もうひとつ
『創価学会』をお作りになられる位の心意気で」と
祝詞を贈りました。