テニスの片手バックハンドで「振り遅れ」を改善するコツ! | 北海道のジュニアテニスコーチがテクニックと教育と最新イベントを語るブログ

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北海道在住のテニスコーチが、ジュニア指導のテクニックや、最新イベントを語ります。フォアや・バックハンド・トスが苦手な人はプロの技術を分析して解説!テニス関連の高校進学や日々の勉強との両立、部活に悩むママさん必見です。

元々片手バックハンドは、両手バックハンドに比べると、力が入りにくいと言うデメリットがあります。

 
フォアハンドの腕の動作は、日常生活で物を押したりするので使う頻度が高いのですが、バックハンド側は、普段力を入れて使うことが少ない動作なので、フォアの腕の動きに比べて、圧倒的にひ弱に感じてしまうのです。
 
そのためバックにボールが来ると無意識にボールを「飛ばさなきゃ!」と感じてしまい、過剰に力をプラスするため力みやすいのです。
 
実際の片手バックハンドは「力」じゃなくて、タイミングでボールを飛ばすので、力みは必要としないのです。

片手バックハンドの振り遅れの大きな原因は「腕の力み」

片手バックハンドが振り遅れる最も大きな原因として「力み」があります。

力みの中でも2通りあり、1つは「あ~バックに来た~上手く返せるかな~」と苦手意識からくる「力み」です。

もう1つは「よしっチャンス!ここは強いボールで打ち込んじゃえ~」と強いボールを打とうとして「過剰に力む」場合があるのです。

テニスは「力み」が入ることで、どのレベルの人でも打点が狂いミスをしてしまいますが、レベルが高くなればなるほど、力むことを抑える「心のコントロール」ができています。

テニスの経験値が浅い人ほど、心のコントロールができないので、頻繁に力みでミスをしてしまうことが多いです。

力むことで、グリップの握りる手に力が入り、そのまま連動して腕と肩にも力が入るのです。

この腕全体に力みがある状態は、腕のスイングを鈍らせてしまうため振り遅れとなります。

要するにスムーズに鋭く振り出せなくなり、スタートの振り出しが遅れてしまうのです。

そのため打点が4~5cm遅れてラケットの芯を外れた感触の悪い当りになります。

この状態が続くと、肘に衝撃の負担がかかるため、肘を痛める原因にもなます。

振り遅れしないためにパワーを伝える足の位置を利用する!

片手バックハンドで、パワーを加えて簡単にボールを飛ばす方法は、ラケットを持っている「肩を入れる」ことで捻じりが入り戻す力が加わるので、パワーを生み出せます。

 

ただ肩を意識することで、肩の部分が力む原因になりやすいので、振り遅れの頻度が高くなりやすいのです。

 

力まないで肩を入れる方法は、足の位置で解決できます。

上記画像の①が通常のスタンス(右利きバック)で赤い線が肩の位置で、ベースラインと垂直になります。
画像②がクローズスタンスで、クローズスタンスをするだけで、赤い線のように肩の位置が肩を入れた位置に自然になるのです。
 
そのため力を入れなくてもボディターンでボールを飛ばせるため、力む必要がなくなります。


上記画像の②は、クローズスタンスにした時の肩の動く範囲です。
足の位置をクローズにするだけで赤い線から青い線までボディターンを使える範囲が広がるので、スイングも早くなり、ボールにパワーを伝えられるのです。
 
トッププロの中でも、片手バックハンドがずば抜けた鋭いボールを打つフェデラー・ワウリンカ・ガスケは極端なクローズスタンスでボールを打ちに行く特徴があります。
 
上記画像のフェデラーは、バック側に来た動かないで打てるボールの処理です。
画像①~②で、テイクバックと左足を下げていきます。
画像③で、左足の位置をクローズスタンス気味に固定しています。
画像④で、右足を踏み込み、相手に背中が見えるくらいの状態にしています。
 
要するに、スクエアスタンスではなく、あえて極端なクローズスタンスにして肩が入った状態を作るのでフォアハンドのような力強いボールが打てるのです。
 
上記動画はフェデラーのスローです。足の位置を参考にして下さい。
 
上記動画はワウリンカのスローですので、バックに来たときの足の位置を参考して下さい。

上記画像はガスケの試合中のスローです。こちらも足の位置を参考にして下さい。

まとめ

  • 片手バックハンドの振り遅れの大きな原因は力みがある。
  • 片手バックハンドは肩が入ると捻じりから戻す力でボールにパワーを伝えられる。
  • 肩を入れることに意識を持つと力みが入りやすい。
  • クローズスタンスを作ることで肩を入れられるので、力まないでボールを飛ばせるため振り遅れにくくなる。

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