テニスの試合に出ているジュニアの親が子供の成長を妨げる3つの言動とは? | 北海道のジュニアテニスコーチがテクニックと教育と最新イベントを語るブログ

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北海道在住のテニスコーチが、ジュニア指導のテクニックや、最新イベントを語ります。フォアや・バックハンド・トスが苦手な人はプロの技術を分析して解説!テニス関連の高校進学や日々の勉強との両立、部活に悩むママさん必見です。

今の世の中は子供のスポーツに対して低年齢化している傾向があります。

錦織選手や大坂選手みたく世界で大活躍するような夢を掴めるケースもあるので、子供に

テニスをやらせている親御さんであれば「我が子にも」と思う気持ちが当然ありますよね。

確かに子供が一人前の大人のように活躍している姿を見ると、誰もが「スゴっ」と思います。

でも本当に凄いのは、子供を活躍するレベルまでにさせた親御さんやコーチの協力が凄い

ことなのです。

ただ、親御さんが過剰なまでに松岡修造さんのように熱くなり過ぎないことも大事な要素です。

子供はスポーツを通じて人として成長する事を学べるチャンスでもあります。

その成長するチャンスを与えた親御さんがでしゃばり過ぎることは、自分の思い通りにしたい

ワンマン社長のように、子供に成長するチャンスを与えないようなものです。

子供が小さいうちに活躍したからと言って莫大な遺産が手に入った人のように、将来が安泰に

なるわけでもありません。

過去に才能があると言われた子供がプレッシャーに押しつぶされてテニスが嫌いになりテニスを

やめてしまった例は星の数ほどあるのです。


試合前の子供に過度のプレッシャーをかける

試合前の子供へプレッシャーをかけるような行為や、不安を持たせる行為。

試合前は誰でも緊張して不安になっているものです。
 

不安になっている心理状態の子供は信頼している親御さんの発言が、霊感商法で騙される人

のように素直に受け入れる心の状態なのです。

「負けたら大変だよ」「勝てるよね?」「絶対勝ってね」などのプレッシャーをかける言葉は、

子供が試合をする前から外科手術を担当する医師のように失敗が許されない環境を与えて

いるのです。

当然、負けることが怖くなり手が震えて声も小さくなり身体が思うように動かせなくなり、

プレーを萎縮させてしまうのです。

プレーが萎縮してしまうと、奥さんに浮気がバレた旦那さんのように下を向いた状態で、

普段の元気な姿とは別人になってしまいます。

子供の試合前に親御さんがやる事は、子供がのびのびと試合が出来る環境を作ることです。

プレッシャーがある状態よりは、普段友達と笑顔で遊んでいるようなリラックスしている方が

能力は発揮されやすいです。


試合中は子供より欧亜の方が勝敗にこだわり過ぎる

子供の試合なのに、相手の子供のジャッジに対して親が口を出したり、大会のレフェリーに

審判をつけるよう促す行為。

もしジャッジが酷いと感じるような相手との試合の時は、選手である子供が感じて行うこと

なのです。

子供が成長するチャンスを親が手助けをしてしまったり、個人の選手だけに行うえこひいきは、

セルフジャッチという学ぶことの出来る環境の意味を無くしてしまいます。

親はジュニアの試合自体には外野なので、ルールブックにも「かかわらないで下さい」と

記載はありません。

まるで授業参観日じゃない日に「親だから見物するよ」とルールを守らないで勝手に教室に

入ろうとして警備の人に止められるように親でも試合にかかわってはいけないものなのです。

次に子供の試合で勝たせたいと思う気持ちから、相手のミスで拍手をする行為。

ポイントがもらえて「嬉しい」と思う気持ちはわかりますが、ミスをしてしまった子供は

落ち込んでいるのです。
 

そもそも拍手とは賞賛・歓喜・感動の感情を伝えることで、相手の子供が犯したミスに

大人が拍手をすることは、成人式で酒を飲んで暴れる若者のような、マナーを知らない行為と

同じなのです。

相手のミスでポイントを貰ったときは、心の中だけでリオのカーニバルに参加して下さい。

親御さんは子供の試合中、成長させる環境づくりをしましょう。

試合中は学ぶことが多く成長するので、スコアがわからなかったら相手に聞いたり、
ジャッジで揉めたら審判を呼んだり、問題の解決は本人が考えて行動をするようにさせましょう。

その考えが身につくと、ダルマのように転んでも直ぐに起き上がる行動を取れるようになります。
 

試合に負けると怒ったり冷たい態度になる

子供が試合で負けたことに親御さんが落ち込んだり怒りをあらわにしたり、口を利かなかったり

などの行為。

子供は親に喜んでもらう為に試合で負けないように頑張る部分もあります。

 

勝つという目標が達成できなくて一番悔しいのは子供です。

試合に負けたことよりも、親を喜ばせられなかったこともショックなのです。

試合で負けてコートから歩きながら親の所に戻る最中は、子供が学校で遊んでいるときに

友達に怪我をさせてしまったような申し訳ない気分なのです。

そして試合に負けた子供にすぐにダメ出しをする行為。
 

負けて悔しくて嫌な気持ちでいる子供の心理状態にあ~だこ~だと反省点を話すのは、

思春期の子供が好意を寄せる異性の事を愛おしいと考えている時のように耳に入らないものです。

時間をおいて子供が落ち着いてから話した方が子供も素直に耳に入ります。

試合の後は、なぜ負けて?次にどうしたら勝てるか?を考えさせて、試合を見ていた

親御さんの率直な意見も伝えてあげます。
 

子供は試合中に緊張し過ぎていると相手のことを冷静に見えてないこともあり、試合が

終わってから「相手は左利きだったの?」となることもあるので、毎回試合後は相手のプレーの

特徴を確認させて、特徴を見極めるクセをつけさせましょう。

 

プレーの特徴を見極めるクセがつくと、試合中に将棋のプロのように相手の出方をみて次の

一手がパッと閃くようになります。
 

最後に

  • 試合前に子供にプレッシャーや不安を与えない。
  • 試合中は子供が成長するために「学ぶチャンス」だと思って優しく見守ってあげる。
  • 試合に負けても頑張って闘ったことと、良いところを褒めてあげる。
  • 反省会は子供の心が落ち着いてから行う。

 

下記の「試合で行う視点」も参考にして下さい。

https://24mattyblog.com/recommended/tennis-tension-relax-method/


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