映画「ラブレース」性産業の闇。 | 休日の雑記帳

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鑑賞した映画や書籍の感想記録です。
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制作年:2013年

制作国:アメリカ

 

ポルノ業界の闇を描いた、実話を素にした作品です。

 

☆あらすじ☆

 

厳格なキリスト教徒の母と、警察官として勤めてきた父の元で窮屈さを感じていた娘のリンダは、バーで知り合ったチャックと結婚し、逃げるように故郷を後にする。しかし借金まみれで暴力的なチャックはリンダをポルノ女優に仕立て上げ、リンダを支配するようになっていく。

 

お勧め ★★★☆☆

 

「ディープ・スロート」と言えば、メタルギアファンの私にとっては内部告発者を意味する隠語だったのですが、アメリカで大ヒットしたポルノ映画のタイトルとして有名だったんですね・・・

 

以下、ネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

 

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昨今、性加害、性的搾取などの問題が明るみにでるようになってきましたが、当時のポルノ女優が声を上げて立ち上がるのは困難で勇気がいったことと思います。果たして、信念と誇りを持って、小さい頃からの夢を叶えた結果として、幸せに仕事に取り組んでいるポルノ女優っているんでしょうか。他の選択肢があれば、みんな別の道を選んだのではないでしょうか。もし本気で天職としてポルノ業界に携わっている人がいたなら大変失礼ですが、ほとんどの人が好きでやってないんじゃないかと思います。

 

リンダもいかにも奔放なセックスシンボルとして振舞っていましたが、実際は信じた夫から暴力を振るわれ、強いられてポルノ映画へ出演しつつ、助けを求めて苦しんでいました。一度は実家に助けを求めるも、母からは自分が選んだ夫から逃げてはいけないと叱られてしまいます。あの時、父親が電話に出ていたら少しは違ったのでしょうか。

 

助けてもらうことを諦め、開き直ったようにセックスシンボルとしての役割を果たすリンダ。映画を見た父と電話で話すシーンがとても悲しく、かわいそうでした。声を震わせながら「映画を見たよ。自分の娘だとは思えなかった。途中で映画館を出たよ」と語る父。それを聞いて静かに涙を流すリンダ。

 

生まれた時からずっと大切に育ててきた娘が、スクリーンの中で裸になって、あられもない姿態で男性を喜ばせている。厳格だったとはいえ、愛情持って大切にリンダを育ててきたであろうご両親の気持ちを考えると、本当いいたたまれない思いでいっぱいでした。

 

性産業のためにだれかが犠牲になる必要ってあるんでしょうか。現在ではすごいCGがいくらでも作れるのだから、どうしても必要なポルノ作品なら、すべてCGで作ってしまえばいいと思います。やりたくない人にやらせてまで作らなければならない商品だとは思えないですね。こんなことで傷つく人間がいない時代が来るといいですね。

 

アマンダ・セイフライドはポルノ女優を演じている姿も、ポルノ業界から逃げて地味な一般女性として幸せになった姿もお綺麗でした。アマンダファンにはお勧めしたい作品です。