映画「スナッチャーズ・フィーバー -喰われた町-」よくも悪くも印象的。 | 休日の雑記帳

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鑑賞した映画や書籍の感想記録です。
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今日は何を見ようかな、と思った時の参考にしていただければ幸いです。



製作年:2013年
製作国:カナダ

悪くはないパニック・ホラー映画でしたが、明確な筋を求める人には不向き。
最近よくある、設定と雰囲気がメインの映画です。

☆あらすじ☆

映画学科の課題を作成するため、卒業生の取材ドキュメンタリーの撮影へと出かける大学生4人。取材先では不気味な人々に遭遇し、ニュースでも物理実験の事故やインフルエンザウイルスの蔓延など、不穏な知らせを多く耳にする。やがて4人は町の人々に襲われ、必死に逃げるのだったが・・・

お勧め ★★★☆☆

見ている間はそれなりに面白く、見終わった後も印象的な場面がいくつかあるのですが、駄作感も拭いきれない微妙な作品でした。勢いがあっていいのですが、ストーリーの説明があまり丁寧でないところがネックでしょうか。

以下、ネタバレを含みます。









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かなり古い映画で「ボディ・スナッチャー」というSFがあったのですが、それのオマージュ作品かなと思いました。新しい作品の方がパニック描写に力を入れていますが、物語としては似た感じ。

また、映画学科の学生たちが、課題作成のために訪れた取材先で事件に巻き込まれ、その様子をカメラに収めるという半POV手法ともいえる構成は、かの名作「ブレアウィッチ・プロジェクト」を彷彿させます。

そして、異常事態の原因については不明なものの、なんとなく「ミスト」で起きた怪異と同じ原因のような感じですね。

というわけで、あまり新鮮味のない作品ではありますが、挙動不審な住人達の不気味さと化け物っぷりはなかなか。

また、テレビやラジオのニュースや、数少ないまともな住人たちの不穏な証言、妙によそよそしく振舞う昔の知り合いの態度などから、この異常事態がいったい何なのかをふんわりと説明している手法は、明示してもらえないもどかしさもあるものの、考察の余地を残していて面白くもありました。

ではなぜ駄作感がぬぐえないのかというと、やはり何かにつけて二番煎じの印象が強いからでしょうか。インパクトはあるけれど、どこかでみたような。そんな雰囲気の作品でしたが、全編に漂う不気味さと、救いのないエンディングは好みの方も多いのではないでしょうか。

ビビッときたら視聴してみて損はないかと思います。