《幸せ感の違い》
お客様達を見ていて、「何が幸せか?」の価値観や感じ方がホント人それぞれです。
だけど…総じて言えることは、
いろんな経験や苦労を乗り越えてきた人ほど、どんな事からでも、とても感性豊かに沢山の幸せを感じとっています。
また、そのような人は自分だけの事より「自分の存在が人々に役に立つ事の喜び」を幸せと感じるので終生そのような充実した生き方をしていて楽しそうです。何歳であってもそういう人達は輝いています。年とってもチャーミングで生き生きしている人達を何人も見てきました。
一方、苦労も努力もできるだけ避けようと、様々な経験もなく、一見普通に無難に生きてきている人、自分の五感がその時その時楽しければいいという毎日を送ってきた人、要領よく立ち回って自分が得すること以外頭が回らない人、自分と自分の家族以外の他の人に役に立とうだなんて大変そうだしめんどくさいと決めつけている人達は、子育てが終わってくると「暇でやることがない。趣味もない。そんなに長生きしたいと思わない。」などと言ったりして、端から見ても人間的な魅力がなく、あんまり幸せそうでもない。そして実際の年齢よりやや老けて見えます。
何が幸せで何が空しいか?
その人の生き方次第だな、と思います。
子供達が家を巣だって「やることがない」と言っていたお客様は、前も同じ質問してきたのを忘れて何度も私に
「人の相談のってるとつかれない?美容師さんとかマッサージやってる人とか接客業してる人は、人から悪い気も、もらっちゃうってよく言うじゃない?」と聞いてくるので、
私は『全然です。むしろ役に立ってよかったな、とよりいっそう元気満々になっちゃいます』と答える。
引き続き、その方は
「お休み無いんでしょ?たまには休みたいと思わない?」と聞くので、
私は『毎日が休みみたいなもんです。好きな仕事をしているので。毎日が楽しい。毎日自分の趣味をしていてお客様が喜んでくれてありがたいので、毎日が休み同然。』と答える。
そんなやり取りが何回か続き、何故かその人は、がっかりしたような顔をしました。
「やることがある人」の、大変だという話を聞いて「やることがない自分」を安心させたかったようにもお見受けしました。
もう、価値観や、人生観がぜんっぜん違うので、その人の心の空しさを埋めてあげる事はできません。その人は他人のために行動するということに意味を見いだせないわけですから。
カウンセリングを申し込まれてもいないのでそっとしておいてあげよう….と。
どういう晩年を、むかえるか?は、その人が自分自身で選んだ生き方の結果です。
人と比べようといろんな会話を仕掛けてくるあたり、あんまり幸せな晩年じゃないんだな…と思いましたが、さしでがましい話はしても理解してもらえそうもないし、「幸せの感じ方」の大きな違いを感じたので、そーっっとしておきます。
これが幸せだ!と思って生きてきたけど、
実は「それだけでは幸せを感じられなかった」という事があるということです。
では、そこから何を気づくか?…です。
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