思い余って眠れぬ夜は ~ 詩文片紙 思い余って眠れぬ夜は 思い余って 眠れぬ夜は、 遠き日の 幼き姿、 あの目 あの声 あの言葉、 掻き寄せ描き寄せ 懐かしむ。 思い余って 眠れぬ夜は、 窓辺にて くわえ煙草で、 戯れに 両掌を合わせ、 幸あれかしと 祈るらむ。 思い余って 眠れぬ夜は、 指を噛み 四肢すくませて、 過ぎし日の 良きおもひでを、 掻き寄せ描き寄せ 愛ほしむ。 (2024/01/02) 詩文片紙 まとめ