2023年版夏井いつきの365日季語手帖 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
 地味に更新中f^_^

 

 

 去年このシリーズを初めて買いました。

毎日1つのお題の季語がありましてその季語が詠まれた俳句を

紹介しています。 

 2月6日の季語は「春の海」です。

「父としてしきりにかなし春の海」 鈴木六林男

 この句を読んで鼻の奥がつんときました。父のことを思い出

したのです。

 夏井先生の解説文では「子供に土産を買ってやれないのか。

子供を抱きしめてやれないのか。子供に誇れる物を何も持たな

いのか。父という存在ゆえの哀しみが‥」とあります。

 父はどう思っていたのかは今となってはわかりませんが、こ

の句で父はもういないんだということを強く感じました。

 7月20日の季語は「蚊帳」です。

「巨人軍攻撃中に蚊帳を吊る」 まこ

 この句を一瞬読んだときになんだ巨人ファンの句かとなりま

した。しかし夏井先生の解説を読むと「敵である巨人の攻撃中

なら寝支度の蚊帳だって吊れるのだ」とあります。

 そうだよね、普通野球ファンって応援している球団の攻撃中

は身を入れて見ているけど守備になったらトイレに行くとか(

球場あるある?)。

 俳句は1回読んでそうかあと思っても2回目を読むとひょっ

としたらこういう意味なのかもしれない‥とかいろんな読み方

ができるのが魅力的。

 作者の意図とは違う捉え方もありなのかもなとも思います。

 私のような初心者は読んでも意味がわからない句もあります

が、夏井先生の解説文でそういう意味なのかーと納得すること

も多かったです。

 やっぱり俳句は楽しい。★★★

 

 

 実は今回この本に投稿してみました。

 佳作です。

 巻末に小さい文字で私の句も載っています(^^;