去年このシリーズを初めて買いました。
毎日1つのお題の季語がありましてその季語が詠まれた俳句を
紹介しています。
2月6日の季語は「春の海」です。
「父としてしきりにかなし春の海」 鈴木六林男
この句を読んで鼻の奥がつんときました。父のことを思い出
したのです。
夏井先生の解説文では「子供に土産を買ってやれないのか。
子供を抱きしめてやれないのか。子供に誇れる物を何も持たな
いのか。父という存在ゆえの哀しみが‥」とあります。
父はどう思っていたのかは今となってはわかりませんが、こ
の句で父はもういないんだということを強く感じました。
7月20日の季語は「蚊帳」です。
「巨人軍攻撃中に蚊帳を吊る」 まこ
この句を一瞬読んだときになんだ巨人ファンの句かとなりま
した。しかし夏井先生の解説を読むと「敵である巨人の攻撃中
なら寝支度の蚊帳だって吊れるのだ」とあります。
そうだよね、普通野球ファンって応援している球団の攻撃中
は身を入れて見ているけど守備になったらトイレに行くとか(
球場あるある?)。
俳句は1回読んでそうかあと思っても2回目を読むとひょっ
としたらこういう意味なのかもしれない‥とかいろんな読み方
ができるのが魅力的。
作者の意図とは違う捉え方もありなのかもなとも思います。
私のような初心者は読んでも意味がわからない句もあります
が、夏井先生の解説文でそういう意味なのかーと納得すること
も多かったです。
やっぱり俳句は楽しい。★★★
実は今回この本に投稿してみました。
佳作です。
巻末に小さい文字で私の句も載っています(^^;