土屋先生のエッセイです。
ほとんど電車の中で読んでいたのですが、とにかく吹き出しそ
うで苦労しました。
今作はコロナのことを結構話題にされていましたが、私がや
っぱり好きなのは奥さまの話題です。
特に好きなのは「コロッケ入れ替え事件」。
買ってきた総菜のコロッケを皿に移し替えようとしたときに
コロッケを床に落とした奥さまがそのコロッケをどうするかと
いうところから、土屋先生の皿にそのまま置いたのをこっそり
見ていた土屋先生は隙を見て皿を入れ替えようとしますが‥。
なんかスリルがあってひやひやしました(笑)。いや正直言
ってくだらないんですよ。じゃれているだけと思えないでもな
い。しかし土屋先生のドキドキが伝わってきて手に汗握りまし
た。
「おっさんの自慢話」では、「イギリスにいたときは金髪の
女を泣かせたものだ」と豪語する男が、実際はメスのゴールデン
レトリーバーに吠えられただけだったりする。この下りも笑えま
した。
「老後の読書」では、「これまで本を読むことは、三度の納税
よりも、五年の服役よりも好きだった」とあります。これも笑え
るなあ。
とにかくちょこちょこ笑える箇所が出てきます。
問「髪が薄いのだが」答「影が薄いよりマシです」。これも笑
っちゃいました。よくこんなことが思いつくなあと思います。
ちょっと笑いたいときにはもってこいの本だと思います。★★★