きみの正義は 社労士のヒナコ | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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シリーズの第2弾。

5作の短編集。

朝倉雛子は社労士。

社労士事務所に入って2年目の春を迎えました。

社労士は人事や労務の専門家。

ひと昔前は経営者と労働者でいうと圧倒的に経営者が

強かったイメージですが、

今は下手なことをいうとパワハラやセクハラなどで

訴えられてしまいます。

もちろん、労働者には労働者の言い分がありますし、

経営者には経営者の言い分がありますから

どちらが正しくてどちらが正しくないとは

一概にはいえません。

本書でも女性の上司にセクハラを受けたという男性社員が現れたり、

労働者が介護休暇を取ることを阻止したいという経営者がいたりで

ほんとに会社にはいろいろな問題があるなと感心してしまいます。

雛子はまだまだ新米の社労士なのでクライアントに振り回されて

いるように書かれていますが、

それでも介護休暇や有休は取らせないといけない、

人を補充しなければいけないなどクライアントにはっきりと

指導をします。

このあたりはさらりと書かれているのですが、

実際の世界で若い女性の社労士ということで

やりにくい面もあるのだろうなと想像してしまいます。

このシリーズまだまだ続きそうです。

次も楽しみにしています。★★