やっぱりこういう本を読むと身につまされるというか
胸が苦しくなります。
特に私などはこの本の中で登場した人たちのような
老後を過ごす可能性も高いから余計に読んでいて辛い。
家族の形態というものが変わってきたため(核家族化)、
昔のようにおじいさんやおばあさんの年金は小遣いという
くくりではなくなってしまいました。
今や一人暮らしの高齢者は珍しくありません。
こういう人たちは余程の資産家以外は公的年金が命綱。
子どもがいる人でも子どもには子どもの生活があるのだから
頼れないのは当たり前。
本書を読んで感じたこと、私の経験から思ったことは、
絶対介護離職はやめるべきであるということ。
仕事を辞めて親の介護に専念するというのは
ある意味美しく聞こえるけど、
いつか親は先に逝ってしまうのです(ほとんどの場合)。
その後の長い人生どうやって生きますか?
50代で介護離職しても自分の老後の手当ができていると
いうのであればそれでもいいでしょうが、
そうでなければ再就職なんて容易ではありません。
親を介護しない子どもは‥という世間の価値観も
変えていく必要があるのではないかなあ。
今後益々、公的年金と介護保険の重要性が増すような
気がします。★★★