踊れぬ天使 佳代のキッチン3 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

チャウ子のそれでも本を読むのだ

チャウ子のごった煮風500字読書日記
 地味に更新中f^_^

 

 

ワゴン車で全国を回る調理屋という商売を営む佳代。

今作は金沢、静岡、佐渡、群馬、山形、稚内と

佳代の旅は続きます。

群馬ではブラジル人の在住率が高い大泉町に

店を開きますが、なかなかブラジル人の好みの

料理が作れないため佳代は苦戦します。

ここで知り合ったラウラという女性とも仲良くなりますが、

ある日突然避けられ佳代は思い悩みます。

私の実感としてやはり異国の人と心を通わせるのは

難しいなと感じます。

日本人であれば多少ムッとすることがあっても

いきなり全く避けるなんてことはしないでしょうから。

この3では佳代の心ときめく男性が2人ほど現れますが、

結局は佳代は思いを告げれないまま、

その男性たちの幸せを見届けます。

読んでいてこれって男はつらいよの寅さんパターンじゃない?

と思いつきました。

勝手に好きになって勝手に去っていく風来坊の佳代は

まさしく女版寅さんだ(笑)。

美味しそうな食べ物の描写と雄大な旅先の風景、

しみじみこの物語好きだなと思いました。

佳代の生き方にどこかあこがれを抱く自分がいました。★★★