踊れぬ天使 佳代のキッチン3 (祥伝社文庫)
748円
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ワゴン車で全国を回る調理屋という商売を営む佳代。
今作は金沢、静岡、佐渡、群馬、山形、稚内と
佳代の旅は続きます。
群馬ではブラジル人の在住率が高い大泉町に
店を開きますが、なかなかブラジル人の好みの
料理が作れないため佳代は苦戦します。
ここで知り合ったラウラという女性とも仲良くなりますが、
ある日突然避けられ佳代は思い悩みます。
私の実感としてやはり異国の人と心を通わせるのは
難しいなと感じます。
日本人であれば多少ムッとすることがあっても
いきなり全く避けるなんてことはしないでしょうから。
この3では佳代の心ときめく男性が2人ほど現れますが、
結局は佳代は思いを告げれないまま、
その男性たちの幸せを見届けます。
読んでいてこれって男はつらいよの寅さんパターンじゃない?
と思いつきました。
勝手に好きになって勝手に去っていく風来坊の佳代は
まさしく女版寅さんだ(笑)。
美味しそうな食べ物の描写と雄大な旅先の風景、
しみじみこの物語好きだなと思いました。
佳代の生き方にどこかあこがれを抱く自分がいました。★★★