危険なビーナス 1,728円 Amazon |
今回ご紹介するのは
「危険なビーナス」
東野圭吾著
講談社刊です★★
東野圭吾さんの新刊です。
手島伯朗は獣医師。
父は子どもの頃に脳腫瘍で他界し、
母は八神康治という医師と再婚。
明人という弟が生まれます。
伯朗は大人になると八神家とは縁を切り、
明人とも疎遠になりますが、
ある日明人の妻だと名乗る楓という女性から連絡があり、
明人が行方不明になったと告げられ、
楓と一緒に明人の行方を探すことになります。
全体を読んで感じたのは軽いなということ。
別にユーモアミステリーではないけど、
伯朗のキャラも惚れっぽいという感じで、
楓と共に行動していくうちに段々楓に惹かれていきます。
康治は危篤状態にあり、遺産相続の問題もあり、
明人は巻き込まれたのかもしれないと楓は考えています。
伯朗と明人の母は16年前に母の実家の風呂場で事故死を
遂げており、それもほんとに事故死だったのか?という
謎もあります。
こう書いてくると、別段軽い要素はないはずですが、
東野さんの作品を読むと、私は少し泣けることが
多いのですが、今回は全然そういうこともなく、
あっさり終わった感じがしました。
ただ、私にとっては意外な人物が鍵を握っており、
それに気づいた伯朗がその人物と対面するところは
ドキッとしました。
こういう展開は大好き。
ただ、東野さんだから期待値が高くなったのかも?
少し泣ける要素があったら星3つでした。