ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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ぐっちーさんの 政府も日銀も知らない経済復活の条件/朝日新聞出版

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今回ご紹介するのは
「ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件」
山口正洋著
朝日新聞出版刊です★★★




消費税増税が延期になりましたね。
今度の参院選の争点はこれらしいですが、
ほんとはあれですよね。
はっきり言えばいいのに(笑)。
ところで先日のサミットでもリーマンショックという言葉を
やたら発言していた首相ですが、
今回の増税も世界経済が不透明だから‥なんて
見え透いたことを言われてもって感じです。
はっきり日本の経済が良くなっていないと言えばよいのに。
本書にもありますが、トリクルダウンやネガティブ(マイナス)金利。
これらがほんとに日本経済を良くするとは私は思えません。
なんか今の政治や日銀の政策ってバブルの痛手から
なにも学んでないのかと思ってしまう。
アベノミクスと言っても、株価は一旦上がってもいつかは
下がるときがくる。
まして株価を下支えしているのは日銀や私たちの年金資金。
そういう現実をどう考えているのか?
ほんとに景気を良くしたいのなら、むしろ雇用問題を真剣に
考えるべきだと思う。
失業率も有効求人倍率も良くなっているといっても、
数字の上ではそうかも知れないけど、
問題はその中身。
非正規雇用が増えても正規雇用が減っているのなら、
国民の生活は安定しないし、先々は不安で、
いくら消費しなさい、お金を借りて家を買いなさいと言われても、
怖くてできないのが当然だと思う。
つまりアベノミクスは古いやり方だといつも感じている。
1980年代ならこのやり方も通用したかもしれない。
けど、雇用は不安定になり、格差も開き、企業だって
いつ何時倒れるかわからない世の中になった。
もちろん人口も減っていく。
そんな日本でイケイケどんどんの頃の経済政策が通用しないことは
誰でもわかる。
普段思っていることをこの本を読んで再確認した次第。